学校日記

防災・命の授業を行いました。〜後悔なく微力を尽くす〜

公開日
2017/01/22
更新日
2017/01/22

夢★授業

続いて、震災当時、気仙沼市大島という島の中学校の教頭先生をしておられた小山先生が、お話をして下さいました。

「伝えたいことは2つです。
1点目は『生きる』ということです。
 今日は、防災学習と伺いました。防災学習とは『命』の学習です。
生きるために、生き延びるために何が必要かを考える学習です。今日、皆さんは運動場に集合しました。実際は、地震の時に、慌てて外に出て、家やビルからガラスなどが落ちてきてそれにあたって亡くなった人を知っています。揺れてると人間は、何かにすがろうとします。そして寄り添ったブロック塀が倒れて下敷きになって亡くなった人を知っています。そういうことを考えて行動して生き延びる。それに尽きます。

2点目は『マンパワー・人の力』ということです。
 大島は中学生88名、島民3,000名 2週間、中学校でお世話をしました。いろんな家に行って毛布を集めました。給食室があったので、一日1,200食の雑炊を2回作りました。
すべて中学生の力があってできた事です。

お世話しているうちに、低体温症で亡くなった人がいます。地震で漏れた重油が海に流れ出し、海が燃えた。それが山に燃え広がった。中学生は、逃げ遅れた人がいないか探そうとする。危ないから帰れという、でも気が付くとまた別なところで誰を手伝っている。

なんで中学生がそこまでできるのか。
人間にはそういう力がある。

何かの時、ではなく普段からの人としての力、誰かを大事にする力を、大切にして生活してください。
それが、いざという時の力になるし、人生を良くすることになると思います・・・。」

冒頓とした語り口の中に、真実の本当に大切なことを教わることができました。
最後は、被災地で慰問のライブを何度もしてくれた、
川谷さんの息子さんでもある、歌手TAK−Zさんの歌とともに川谷さんのお話です。

「大震災などの自然の力の前に、人は茫然とすることがある。
しかし、人間は無力ではない、微力なんです。だから微力がたくさん集まればしっかりとした力になる。また、微力でも継続してずっと続けていればしっかりとした力になる。

よく言うんです。あなたがむなしく生きた今日は、昨日亡くなった人が行きたかった明日だと。
だから、後悔のないような微力を尽くしてほしいです」

川谷さん、小山先生、貴重なお話を本当にありがとうございました。

TAK-Z "この路へと"
https://www.youtube.com/watch?v=XyBFKhSFknE