本日の献立/5月31日(水)
- 公開日
- 2017/05/31
- 更新日
- 2017/05/31
17今日の給食は?
献立名 ・酢豚
・シューマイ
・野菜炒め
・みかんゼリー
・わかめスープ
・ごはん、牛乳
栄養価 エネルギー 806kcal、たんぱく質 28.9g、脂質 17.2g
☆にら(韮)☆
ニラは中国西部が原産とされ、日本、インドなど東部アジアに広く分布しており、中国では古くから野菜として利用されています。日本でもまだ野菜の種類が豊富ではなかった昔から、栽培しやすく栄養のある野菜とされていたようで、「成形図説(1801〜1804年ごろ)」には「加美良(かみら)」、「古美良(こみら)」などの名前で記載があり、「本朝食鑑(ほんちょうしょっかん/1697年)」には効能や食べ方、「菜譜(さいふ/1714年)」には栽培法が記されています。昭和30〜40年代には健康野菜としての消費が急増し、近年には軟化栽培した「黄ニラ」や、つぼみのついた「花ニラ」なども栽培されるようになりました。
特有の強い香りは、先週紹介したニンニクなどと同じ、アリシンなどの硫化アリルによるもので、ビタミンB1の吸収や糖分の分解を促進させます。そのほかカロテン、ビタミンB2・C、カルシウム、カリウムなどを豊富に含み、栄養価の高い緑黄色野菜です。
今日の給食ではモヤシ、ニンジンとともに野菜炒めにしています。
※スイセンとの誤食に注意!
ニラは、身近な場所に自生しており、家庭でもよく栽培されていますが、スイセンの葉とよく似ており、間違って食べることによる食中毒事故がよく起こっています。とくに毎年4〜5月に多く発生しています。スイセンにはアルカロイドやシュウ酸カルシウムなどの有毒成分が含まれていて、間違って食べることにより、下痢、嘔吐、悪心、頭痛、昏睡、低体温などの症状が現れ、死亡例もあります。今年度も4月からすでに事故が起こっており、約2週間前の5月16日にも長野県の学校で、授業中にニラと間違ってスープに入ったスイセンを食べ、14人が食中毒をおこしています。市販のニラを調理する場合は問題ありませんが、そうでない場合は、十分な注意が必要です。