学校日記

本日の献立/6月12日(水)

公開日
2024/06/12
更新日
2024/06/12

今日の給食

献立名 ・豚肉の梅風味焼き
    ・五目汁
    ・のりの佃煮
    ・ごはん、牛乳

栄養価  エネルギー 708kcal、たんぱく質 31.7g、脂質 17.9g

☆佃煮(つくだに)☆
 佃煮は、日本の代表的な保存食品で、おもに小型の魚介類、海藻類を原材料として、砂糖、みりん、しょうゆなどを加えて煮詰めたものです。原料に含まれる水分と調味液が入れ替わることで、細菌などの繁殖が抑えられ、長期保存が可能になります。東京の佃島が有名であるため、こちらが発祥と思われがちですが、もともとは大阪が発祥です。
 天正10年6月2日(1582年6月21日)、「本能寺の変」を知った徳川家康は、わずかな手勢とともに大阪の堺にいましたが、自分たちにも危険が及ぶことを察知し、すぐに岡崎(現在の愛知県岡崎市)に帰ろうとしました。
 しかし、京都は明智勢、奈良街道は筒井勢に押えられ、陸路はふさがれた状態だったため、海路脱出を図り、近くにある佃村(現在の西淀川区佃)の漁師たちに応援を求めたところ、漁師たちは快く引き受け、家康たちを紀伊半島へと送り届けてくれました。この時に家康たちは、帰るまでの日持ちのする道中食として、小魚を味つけして煮詰めたものを漁師たちからもらいうけました。
 無事帰り着いた家康は、その後、天下を治めましたが、佃村の漁師たちへの信頼は言うまでもなく、佃村の漁師たちを御肴役(おさかなやく)として呼び寄せ、三代将軍家光のとき、漁師たちに現在の佃島を生活の地として与えました。漁師たちは、獲った魚を江戸幕府に献上しながら、江戸市民に販売するとともに、雑魚の醤油炊きをつくりはじめました。これが、「佃煮」として諸国の大名や庶民、そして全国へと広まりました。
 このように佃煮は、本能寺の変がきっかけとなってもたらされた食品といえるかもしれません。
 今日の給食では、かつお節、しいたけ、きざみのりを砂糖、みりん、しょうゆで煮詰めて、給食室での手づくりの佃煮として提供しています。