学校日記

「冬の大三角形」と幻の超新星-ベテルギウスの謎2月20日

公開日
2025/02/20
更新日
2025/02/20

お知らせ

 冬の夜空を見上げると、ひときわ目を引く三つの星があります。それが 「冬の大三角」。オリオン座のベテルギウス、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオンが作る大きな三角形です。
 なかでも ベテルギウスは、ただの星ではありません。オリオン座の左肩に輝くこの星は、「赤色超巨星」と呼ばれ、星の一生の最終段階にあります。つまり、いつ超新星爆発を起こしてもおかしくない星なのです。
 超新星爆発とは?星は、寿命が尽きると「最期」を迎えます。太陽のような小さな星は、ゆっくり燃え尽きて白い小さな星(白色矮星)になりますが、ベテルギウスのような巨大な星は、壮絶な最期を迎えます。星の中心では、核融合によってエネルギーが生まれ、それが星を支えています。しかし、燃料が尽きるとバランスが崩れ、星自身の重力に耐えられなくなって一気に崩壊!その反動で強烈な爆発が起こるのが「超新星爆発」です。
 この爆発によって、ものすごいエネルギーと光が放たれ、まるで新しい星が誕生したかのように輝きます。もしベテルギウスが爆発すると、満月以上の明るさで昼間でも見えるほどの輝きが、なんと2年以上も続くと考えられています。
 実は、超新星爆発は過去にも観測されています。鎌倉時代の歌人・藤原定家は、自身の日記『明月記』の中で、「突然、空に明るい星が現れた」と書き残しています。これは、1054年に起こった超新星爆発で、現在「かに星雲」として残る天体の記録だと考えられています。もしその時代にSNSがあったら、人々は驚きの投稿であふれていたかもしれませんね。
 では、ベテルギウスの超新星爆発はいつなのか?明日かもしれないし、100万年後かもしれない──。宇宙の時間の流れを考えれば、ほんの一瞬先の未来です。
 今夜、夜空を見上げるとき、オリオン座の「赤い肩」をじっくり観察してみてください。もしかしたら、歴史的瞬間に立ち会うことになるかも…!?