今日の一冊
- 公開日
- 2020/05/22
- 更新日
- 2020/05/22
コラム
学級文庫にもあった『ホームレス中学生』を紹介します。
この本は、人気お笑いコンビの「麒麟」のメンバーの一人、田村裕さんのお話です。みなさんは、今、食べる物に困っていませんよね? お家もちゃんとあって、今日寝るところにも困っていませんよね? 今日食べるものがないとか、寝るところがないなんて考えもしませんよね。
田村さんが中学2年生の時に体験したことは、この当たり前のことが当たり前でなくなってしまった、あまりにも悲しいことでした。
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中学2年の1学期の始業式の日、13歳の田村少年が2階の自宅マンションに帰ると、家具が外に出され、ドアには「差し押さえ」の黄色いテープがはられていました。呆然としていると、高校3年生の姉と、大学1年生の兄が帰ってきました。3人で話して、父親の帰りを待つことにしました。戻ってきた父親は、3人をテープの前に並べ、「ご覧の通り、まことに残念ではございますが、家のほうには入れなくなりました。厳しいかと思いますが、これからは各々頑張って生きてください。…………解散!!」と宣言。足早にどこかへ行ってしまいました。
兄と姉は、とりあえず3人で何とかする方法を考えることにしましたが、兄と姉に迷惑を掛けたくなかった田村少年は、執拗に止める2人を振り切り、「俺は、一人で大丈夫。なんとかするわ」と別行動をとることにしました。
田村少年は、巻貝をイメージした滑り台がある「まきふん公園」(巻貝がうんこにしか見えないそうです)で暮らすようになりました。
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田村少年は、一人で公園で生活をすることになります。いわゆるホームレスになったわけです。が、しかし、彼の持ち前の明るさ、素直さ、周りの人たちの温かさとそれを感謝できる心を持っていたことが幸いし、兄姉と共に暮らせるようになり、現在のような人気者になっています。
みなさんは、今日、食べ物に困っている人も、寝る家がない人もいませんよね。当たり前のような自分のそんな状況に感謝する気持ちを忘れてはなりませんね。
このスゴイ経験を知り、今の自分の環境を見直し、感謝の気持ちを新たにしてほしいと思います。
(3年担当:豊田先生のおすすめ)