私は配膳室前で配膳員さんや配送業者の方と毎日食器返却を受けています。今日もいつもと同じように給食があり、昼休みの時間に「ごちそうさまでした」「ありがとうございます」という声と共に食器、食缶を係生徒が配膳室まで返却にきてくれます。

「ご苦労様」
いつものように声をかけて受け取ります。

しかし、３年生のある男子生徒だけは、学年の返却場所など関係なく、いつも配膳員の方全員に必ず挨拶をしてくれます。
「おいしかったです。ご馳走様でした。ありがとうございます。」
仕事だから受け付けるのは当たり前かもしれないけれど、
「あの子だけはいつも言ってくれる。」
「うれしいよね」
そんな声が配膳員の方々から聞こえてきます。

誰かに言われたわけではない彼の行動は、配膳員さんも伝わっています。
ほんの少しの声掛けや態度で、人を優しい気持ちにしてくれる。当たり前の大切さ、そんなことを教えてくれた１人の西中生の素敵な出来事でした。