学校日記

障がい者週間

公開日
2015/12/08
更新日
2015/12/08

コラム

 月曜日の全校集会でこんなお話をしました。お子様と話してみてください。
 12月9日(水)は障がい者の日と呼ばれていました。それが12月3日〜9日の障がい者週間となりました。ではなぜ「障がい者週間」があるのでしょう。
 前回の全校集会で、12月(師走)は1年が過ぎようとしていることを気づかせてくれるといいました。普段は気にもせず無駄に使ってしまう時間を、改めて帰ってこない、確実に過ぎていくものであることを教えてくれます。「障がい者週間」は何を教えてくれるのでしょう。
 「障がい者週間」を定めた障がい者基本法には基本的理念として、すべての障がいのある方に対し、「個人の尊厳が重んぜられ、その尊厳にふさわしい生活を保障される権利を有する」こと、「社会を構成する一員として社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に参加する機会が与えられる」ことを宣言するとともに、「何人も、障害者に対して、障害を理由として、差別することその他の権利利益を侵害する行為をしてはならない」ことを明らかにしています。
 『これって、当たり前だと思いませんか?』
 しかし、現在は障がいのある方に生きにくい世の中であることを私たちは知っています。それを再確認し、「本当はこうなんだ、これを目指すんだ。」それを考えるためにあるのではないでしょうか。「障がい者週間」は障がいのある方のためにあるのではなく、「わたしたち」のためにあるように思います。
 「障がい者週間」の目的は、「障がい者週間がなくてもいいようになる」ことなのかもしれません。