1学期を終えて
- 公開日
- 2016/07/20
- 更新日
- 2016/07/20
コラム
大の字に 寝て見たりけり 雲の峰
私の好きな小林一茶の俳句です。(緑広がる夏の草原に)寝そべって、大の字に寝て見れば、高い空に雲の峰がいくつも湧いている。その雄大さ、際限のない広さに感動する。というくらいの意味でしょうか。
3年生の国語の授業参観をさせてもらいました。ちょうど『俳句十句』というところを授業でやっていて、ちょっとそれに触発されました。
早いもので1学期も終わりです。この1学期をふりかえってどうだったでしょうか。『ふりかえり』は大事です。しかしながら、『ふりかえり』を『ふりかえり』で終わらせていてはいけません。「反省しました」とは誰もが言えることですからね。教育懇談会が終わり、いろいろなお話がその中で出たと思います。その懇談会の中身を実体のあるものにするには、あなたがたひとりひとりの頑張りにかかっているのです。すでにアナウンスされている「サマーセミナー」も大いに活用してください。この夏の踏ん張りが、今後を決めると言っても過言ではありません。
さて、保護者のみなさま、ひとつの尺度でしかありませんが、昨年の「全国学力・学習調査」の生徒質問紙調査によると、長吉西中学校の生徒の《家で,学校の授業の復習をしていますか》という問いに、「どちらかというとしている」を含めても、大阪市平均を10ポイントも下回っています。また、《読書は好きですか》という質問でも大阪市平均を7ポイント下回っています。
これは何を物語っているのでしょうか。それはまだまだ伸び代(のびしろ)が残っているということではないでしょうか。同じ調査で、数学や国語の平均点正答率は平野区の中でもトップクラスなのです。平野区と言わず、伸びる(伸ばすことと言いかえることもできます)ことができるのなら、どこまでも伸びることは悪いことではないと考えます。
また、読書に関しては同じ調査をより詳しく検証した結果、1日当たり1時間程度の読書をしている生徒の平均正答率が群を抜いているという調査結果も出ています(読みすぎは要注意のようです)。
長い夏休みです。ぜひとも規則正しい生活を送るようにしていただくことと、テレビゲーム(その他のスマホなどのゲームを含む)を1時間やったなら、少なくとも1時間は学習するようにご指導願えればありがたいです。
校長 福井 司