第50回入学式式辞
- 公開日
- 2017/04/04
- 更新日
- 2017/04/04
できごと
式 辞
中庭の桜も咲き誇り、いよいよ満開の季節となりました。
今日、このよき日に、本校の門をくぐられた新入生の皆さん、本当にご入学おめでとうございます。
また、本日、本校第50回入学式を挙行致しましたところ、ご来賓の皆様には、早朝よりご臨席賜りまして、誠にありがとうございます。高いところからではございますが、厚くお礼申しあげます。
さて、新入生の皆さん、あらためまして、ご入学おめでとうございます。皆さんは、この入学式より、いよいよ中学生としての第一歩を踏み出すことになります。小学校での六年間の生活で、いろいろな力を身につけてきたと思います。小学校で学んだ成果を生かし、さらにその力を伸ばしていく三年間としてください。
そこで、私は、中学生になるにあたって一つ、お話したいと思います。
それは「虹」になぞらえてのお話です。「虹」は何色ありますか。虹とは英語で「レインボー」ですねあの「虹」のことですよ。虹は何色に見えますか。と言うより、何色だと教えてもらいましたか。7色と習っていませんか。赤、橙、黄、緑、青、藍、紫だと記憶しています。私はそう習いました。
ところが、アメリカでは6色、ドイツでは5色、アフリカの一部の国では4色だというのです。同じ虹がです。
このように、目に見えているはずのものも、見る人によって違うわけです。それは、国境を越えてと言うだけでなく、ひとり一人の考え方によっても違ってくるわけです。
ここから私たちが学ぶべきことがあります。それは、自分では当たり前、あるいは親しい仲間内では共通の考え方でも、まったくそれが当てはまらない人もいるということです。
違う見方をしているから、考え方が違うからと仲間外れやいじめるのは全く間違っているということなのです。みんなが違っていいのです。ただ、力を合わせてやるときはやる、それが大事だと思うのです。本校は「あいさつ」することを大切にしてきました。部活動も盛んです、ぜひともどこかのクラブに入ってほしいものです。そして、何より一番大切なのは、しっかり勉強することです。
最後になりましたが、保護者の皆様、お子さまのご入学おめでとうございます。
本日から、卒業までの3年間、子どもたちが心身ともに健全に、楽しい学校生活を送れるように努めてまいります。しかしながら、学校だけでは、その目標が達成できるものではありません。保護者の皆様の、ご理解とご協力があったうえで、皆様方と学校が子どもを育てる大人の責任として、協力し合うことが何よりも大切だと思います。
あわせて、ご来賓をはじめとする地域の皆様のお力添えも得まして、学校・保護者・地域の三者が一体となってこそ、子どもたちの健やかな成長が実現するものと考えております。どうかよろしくお願いいたします。
本日の入学式にご臨席いただき、新入生を温かく励ましてくださいました、すべての皆様に、感謝とお願いを申し上げまして、私の式辞といたします。
平成29年4月4日
大阪市立長吉西中学校長 福井 司