学校日記

全校集会 校長講話【要旨】

公開日
2017/09/11
更新日
2017/09/11

できごと

 おはようございます。今日は新聞を用意しました。勘のいい人は『あの話だな』とピンときたかもしれません。そうです、陸上大会の100メートル男子決勝で桐生祥秀選手(東洋大)が日本人初の夢の9秒98を出したのです。
 その桐生選手は高校時代に10秒01を出して注目を浴びました。それから常にプレッシャーの中で彼は戦ってきたのです。しかし、大学生時代の4年間は決して順風満帆というわけではありませんでした。6月におこなわれた陸上日本選手権ではまさかの第4位。世界陸上での100メートル代表の座を逃したのです。レギュラーから落っこちたのとおなじことですね。
 しばらくの間は、練習にも身が入らず、ボーっとしていた時もあったようです。ここらは私たちと同じですね。しかし、ここから科学的に練習方法を見直して、体幹を鍛えなおし猛練習を再開したということです。
 私たちは、どん底から這い上がって頂点に立つというストーリーに感動します。それが悪いというわけではありませんが、そこだけを見ていていては大切なことを見落としてしまいます。そこには「正しい」、違う言い方をすると「科学的な」努力をしたかどうかが問われるのです。「努力すれば、夢は必ず報われる」という言葉がありますが、ちょっと一面的ですね。
 君たちに置き換えると、勉強において正しい努力をする必要があります。ただガムシャラに机の前に座っていても時間の無駄です。効果的な学習方法、正しい勉強方法があるはずです。そこは、教えるプロである教科の先生に聞くのも一つの方法だと思います。部活動も同様ですね。
 この桐生選手の感動物語を薄っぺらいものにしないためにも、自分に置き換えて考えてみてください。