学校日記

ドイツ国際平和村 〜世界に目を向けて〜 国際理解教育 2年生

公開日
2017/02/20
更新日
2017/02/20

2年生

 16日(木)の6限、勝田さんの講演を聴いた後は、各学級に戻って世界の貧困についてのパワーポイントを見て、最後に「We Are The World」の曲を聴きました。この曲は、アフリカの飢饉と貧困救済のためのチャリティーソングです。まだまだ悲惨な世界の現状を知るとともに、そういった先進国の働きかけもあって1981年から2005年の間に5億人もの人が貧困から救われたという事実も知りました。先進国に生まれたみんながこれから、どう生きていくかを考える良いきっかけになったのではないでしょうか。

 勝田さんは6限まで残って各学級の様子を見て下さった上に、そのあと、2年生全員のワークシートを1枚1枚丁寧に読んで下さいました。そこであった感想と質問にも答えていただいたので紹介します。

≪感想≫昨日の動画よりもっとくわしい話をきけた。けがをした子も自分達と同じように楽しく遊んで喧嘩したりもするということが知れた。日本など色々な場所で差別などが目立つけど、ドイツ国際平和村は肌の色の違いや宗教の違いで差別的な発言がないかが気になった。

〔Answer〕初めは黒人の子どもと距離をおいたりする子もいます。でも、一緒に生活をしていく中で、わだかまりがなくなっていっていました。みんなけがを負って来ているので、けがのことでバカにしたりする子はほとんどいません。それでも、火傷のことや「手、変な方向に向いてる!!」とか言う子がいると、周りの子が「お前、そんなん言ったらあかんやろっ!?」って本気で怒ります。また、車椅子でトイレが間に合わない子がいて、周りの子に「手伝ってあげたら!?」って聞いたら、「だって、あいつ『ありがとう』って言わんねんもん!!」と言っていました。だから、車椅子やから手伝ってもらえないとかじゃなくて、平和村では、感謝の気持ちを持たない子は手伝ってもらえない!!逆に「できひんから手伝う」のが当たり前じゃないねんなっ!?って考えさせられました。日本では「できひん人やから手伝わなあかん」って思ってたけど、それは押しつけだったり逆に差別だったんだなと思いました。「できひんから手伝う」ではなく、できひん時に「手伝って」と言いやすい環境が大切なんやと思います。


≪感想≫勝田さんは平和についてどう思っているのかが気になった。

〔Answer〕平和は『そこにいる人で作るもの』なのかなと思います。たとえば、私達がアフガニスタンを平和にしたいと思っても、そこに住む人達が安全のために居なくなってしまったらできないだろうし、アフガニスタンに住む人達が平和を知らなかったら(=生まれた時から、ずっと戦争があって、他の国のことを知らなかったら)平和にしたいと思うのかな?と思います。だから、アフガニスタンの人達に平和を知ってもらわないと、平和にはならないのかなと思います。その知ってもらうきっかけを私達はつくることはできる。そして『(平和は)待っててもこないもの。』