学校日記

放送全校集会 7.27(3)

公開日
2020/07/27
更新日
2020/07/27

お知らせ

 それでは紹介します。
 『みなさんは、
これから学校で勉強を行い、
やがて卒業し、社会に出て行きます。
その際に、今、世界全体で起こっていることを
視野に入れながら、
自分の進路を考える方法もある
ということを知って欲しい。
 私が、国境なき医師団の一員として、
世界の人々をなんとか少しでも助けられるように
がんばっている理由を話します。
 今、どうして世界に目を向ける
必要があるのか。
なぜ、国際協力をする必要があるのか。
明確な答えはありません。
しかし、次のような考え方もあります。
人間の寿命というのは、長くても80年ぐらいです。
これは地球の寿命である45億年
あるいは100億年から考えると、
はるかに短いものです。
宇宙の大きな時の流れから見た場合、
人間の一生など、本当に「あっ」という一瞬です。
 問題は、自分の人生が「あっ」と言う間だ
。本当に短いということに、
いつ気がつくかということです。
人間は、医者から「あなたはガンで
あと半年の命です」と言われたときから、
今見ている桜の色が、違って見えるようになり、
その能力を最大限、使おうと
がんばれるようになるといわれています。
私も限りある命だから、
自分の命を最大限に使おう、
最大限に自分の能力を使ってみよう
と思ったのでした。
広大な時の流れの中で、広大な広さの宇宙の中で
ちっぽけな自分の人生の長さを、
ちっぽけな自分の存在を何に使うか。
どうせいつかは死んでしまうのだから
楽しいことだけをしようという考えもあります。
いつかは死んでしまうけれど、
自分の子どもを立派に成長させたり、
自分の仕事や技術を自分の弟子に伝え、
未来に託す生き方もあります。
どれもが一つの人生であり、
どれが良いも悪いもなく、
上下のあるものでもありません。
 ただ、ここでもう一つの別な生き方も
あるということです。
それは「世界のために自分の人生を使う」と
いう生き方です。
国際協力の世界は、
全ての学問の頂点にあります。
政治・経済・教育・医療・環境・宗教など
本当に多くのことを学習し、人間だけでなく、
地球上に住む全ての生物を幸せにする仕事です。
オリンピックで金メダルを取るより100倍難しく、
実現するのがとてつもなく困難な分野です。
これを実現するために、私は自分の「命」を
使っています。
限られた人生の時間を最大限に有効に使い、
多くの人の協力を仰ぎ、後輩たちを育て、
いつかやってくる、その日のために、
がんばっていこうと思っています。
もし、皆さんにも興味があるなら、
皆さんの力を少しでも世界のために使ってください。
 世界のために、自分の人生のために・・・」

 とのことです。