国語部
ご あ い さ つ
大阪市小学校教育研究会
国語部長 三辻 文子
中央教育審議会の「令和の日本型学校教育」の指針では、知識や伝達や正解を追究するこが中心であった教育から子どもたちが生涯にわたって能動的に学び続けるような資質・能力の育成を目指す教育への転換が求められている。学習者の視点を大切に「個別最適な学び」と「協働的な学び」のそれぞれの学びを一体的に充実させるとともにこれまでの価値ある教育実践とICT機器の効果的な活用をうまく融合させる授業改善されることが必要とされている。
また、学習指導要領では、子どもたちが生きるこれからの時代は社会構造や雇用環境などの急速な変化により予測困難な時代の中、子どもたちが豊かな人生を歩んでいくためには、変化や困難に前向きに立ち向かい、他者と協働しながら主体的に学び続け持続可能な未来を切り拓こうとする態度を育むことが必要であると述べられている。
これらのことを踏まえて、大阪市小学校教育研究会国語部では、研究主題を『自らの学びを創ろうと主体的に学び続ける学習者を育む国語科学習』と設定し副題を「学びのつながり重視する」と設定した。
視点1 学習者が「学びのつながり」を意識して学習を進めるための単元構想
視点2 学習者が、主体的に自分の思いや考えをもったり伝えたりすることができる学習活動の在り方
視点3 国語科の学習と日常生活とをつなげるための手立て
1年委員会・2年委員会(低学年)、3年委員会・4年委員会(中学年)、5年委員会・6年委員会(高学年)、書写委員会の7つの委員会で研究を進めています。
令和7年11月11日(火)総合研究発表会国語分科会1にて、公開授業を各委員会・書写委員会の7本の公開授業を開催する予定です。ご参加をお待ちしています。
主な活動
1 組織と活動内容
(1) 構成
国語部研究員は各校の国語主任の中から24支部において選出された「支部研究員」と、国語部本部より推薦された「本部研究員」からなる。
また、研究員以外にも国語教育に関する教員組織である。「小学校国語教育研究会」と連携し、研究員と会員が共同で研究を進めている。小学校教育研究会国語部長が小学校国語教育研究会会長を兼ねることにより、研究を深める体制づくりができている。
(2) 研究組織
研究の焦点化を図るために、低学年員会・中学年委員会・高学年委員会・書写委員会の4つの委員会と事業委員会として研究部・文集委員会(「大阪の子」発行にかかる業務)・ICT委員会がある。それぞれに経過豊富な担当役員・理事・幹事のもち、委員長・副委員長を中心として研究を進めている。
また、研究活動の中核を担う研究・研修担当部門や教育課程・指導計画担当部門等があり、連携して大阪市の国語教育の推進に努めている。
2 活動内容
(1) 授業研究と研究成果の発表
(2) 自己研鑽のための研修
(3) 「大阪の子」発行(令和7年度63号作品募集)
(4) 大阪の国語教育の取組を他県へ発信するとともに他県の研究を積極的に学ぶ
1 | 令和7年6月13日 国語部全体会(中津小学校) | ![]() |
令和7年度 第一回目の国語部全体会が開催されました。 1.開会の言葉 2.部長あいさつ 3.本年度の研究組織について ... [2025年6月23日up!] |
資料
沿革
昭和22年、大阪市小学校教育研究会発足と同時に国語部として研究活動を開始しました。「大阪市小学校児童20余万人の国語学力を高める」(発足当時)は、大目標として現在も脈々と引き継がれています。
目標達成のためには、教員の日々の研究・研鑽が不可欠ですが、研究部がその「場」となることを目指して活動してきました。現在では、子どもたちが豊かな人生を歩んでいくためには、変化や困難に前向きに立ち向かい、他者と協働しながら主体的に学び続け持続可能な未来を切り拓こうとする態度を育成すべく、掲げた目標「自らの学びを創ろうと主体的に学び続ける学習者を育む国語科学習』に向かって「学びのつながり重視する」を目指し、組織的な研究を展開しています。
また、昭和34年度より、文集「大阪の子」を発行しています。方針は一貫して、大阪市の国語教育における作文学習の振興(児童の作文力の向上と作文指導に役立たせること)です。思いは代々引き継がれ、昭和42年度からは年刊となりました。現在、第63号の発行に準備を行っています。