生活指導部の研究における基本的な考え方と研究の柱

研究主題:「子どもの自己実現と共感性を育む実践を軸とした、安全・安心を築く生活指導」
 生活指導は、子どもの生きる力や命そのものに直結した根幹の教育である。まさに、「すべての教育活動の中で機能する生活指導」である必要があり、あらゆる教育活動の基盤と考える。
 大阪市教育振興基本計画の最重要目標1にある、「安全・安心な教育の推進」は、生活指導部がこれまで追究してきた課題とまさに合致しており、生活指導の果たす役割の重要性を示している。安全・安心な教育環境の実現のためには、すべての子どもたちにとって「学校は楽しい場」であることが大切である。私たち教員は、子どもたちの主体性を大切にしながら、自律的な態度を育てるとともに、自立した個人としての自己を確立することを目指す役割がある。学習活動においても、子どもたちにどのような力をつけたいかをもとに、学習内容・支援の仕方を考え、どのような教材や資料を用意し、どのタイミングでどのように提示するかは、指導の効果を上げるための重要な要素である。
 本研究部では、教材や支援のあり方、また効果的な資料や人材の活用等について追究することに主眼を置き、研究主題を上記のように設定した。

研究の柱立てと研究内容

本研究部では、今日の喫緊の生活指導上の課題から、以下に示す3つを重点として柱立てし、研究を推進した。
1いじめの未然防止
・いじめの未然防止や早期発見、早期対応につながる効果的な指導のあり方を追究する授業実践研究
・いじめの未然防止やいじめの早期発見につながる教職員研修
2児童虐待防止
・児童虐待に係る諸課題の実態を探るとともに、児童虐待防止につながる効果的な指導のあり方を追究する授業実践研究
・関係機関との連携、児童虐待事例の収集
3不登校対応
・児童の安全・安心を保つことや自尊感情を育むことにつながる効果的な指導のあり方を追究する授業実践研究
・不登校の要因やその背景、学校安全上の課題について調べ、地域や学校に応じた手法を開発・応用したり、児童の居場所を見つけたりするなど、安心して学べる学校づくりにつながる教職員研修

生活指導は、学校全体の教育活動を進める上で、学習活動とともに両輪となる重要な位置づけであると考える。本研究部として、研究活動を通じて獲得した成果が、多少なりとも子どもたちの安全・安心を築く生活指導について皆様とともに考えるきっかけになり、全ての子どもたちが安全・安心を実感できる学校教育が推進されるための一助となれば幸いである。

生活指導部 部長 原 直樹

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資料

配布文書はありません。