R6視聴覚部

【部長挨拶】
 昨年度に引き続き、視聴覚部長を拝命いたしました、清水小学校長の北埜 恵一と申します。本研究会では、視聴覚教育・放送教育の推進のため、ICT機器を効果的に活用した研究活動に取り組んでいます。どうぞよろしくお願いいたします。

 Society5.0の社会を目前に控え、児童の情報活用能力の育成は急務であると考えます。情報を処理できるということではなく、情報を効果的に活用できるか。また、情報をどう取り扱うかといった意識が必要とされるのではないでしょうか。そんな時代を見据え、小学校時代にはどのような力を育成すべきなのかを冷静に見定める必要があります。とはいえ、一足飛びに資質を高めることは難しいと思われます。ICTの効能を理解し、主体的に活用しようとする児童を育成することが肝要です。そして、そのような児童を育てるためには教職員の積極的なICT活用が不可欠です。苦手意識のある教職員にこそ、「できる」「便利」「効果的」といった経験を享受してもらい、主体的にICTに触れる機会をもってもらいたいとも考えています。

 本研究会ではこれまでの研究実績の積み重ねを大切にしながら、個別最適な学びと協働的な学びの機会を踏まえ、主体的に情報を収集し、活用する児童の育成に邁進してまいります。
 今後とも本研究会の研究活動について、ご支援とご協力賜りますよう、よろしくお願い申しあげます。

令和6年吉日
大阪市小学校教育研究会 視聴覚部長
大阪市立清水小学校長 北埜 恵一

研究主題

主体的に情報を収集し活用する児童の育成をめざして

主題設定の理由

GIGAスクール構想の方針が出されてから数年が経った。しかし、一人一台端末の活用については、進んでいるとはいいがたい。全市的に見て、アンケートでは、ICT機器の活用した授業に8割近くの児童が主体的に活用できた等、肯定的な意見を述べているにも関わらず、教員が授業で活用しているかについては、3割程度に留まっている。つまり、ICTを活用した授業において、児童の授業への期待が高いにもかかわらず、教員は授業に取り組めていないという現実がある。また、児童の情報活用能力において、最終的には、多様な情報の取り扱い方を知り、自己調整を図りながら、自由進度学習を行えるレベルまで習熟していることが望ましい。しかしながら、指導者の設定した方法で計画的に探究活動を行えているというのが、現状における一番習熟している児童の姿である。
 そこで、更に情報活用能力の育成を図るために、教科横断的な年間指導計画をもとに、それぞれの教科において身に付けさせる情報活用能力を意図的・計画的に配置し、基礎的な情報活用の素地を育成するカリキュラムを作成する。その上で、年度後半時期に1年を通じて得た知識や技術を活用して自己調整を図りながら探求活動の学習を進められるようにしたい。

研究の概要

1.部会の構成とねらい
 学習者用端末を活用した教科横断的に取り組む授業実践と教員の情報活用能力における資質向上を2つの柱として研究を進める。
 そのために、「授業実践部会」と「研修部会」との2つの部会編成とした。
2.研究の視点
(1)教科横断的に情報活用能力を育成するための授業を構築する。
(2)情報活用のスキルを習得・活用、探究する場面を設定し、効果的に課題解決することができた実践を発信する。
(3)学習者用端末の活用推進に向けて、研修を企画し、全市展開で実施する。

主な活動

・公開授業の実施
・総合研究発表会における実践発表・講演会の実施
・近畿ICT教育研究会への参加
・大阪府放送視聴覚教育研究会・近畿視聴覚教育研究会・近畿放送教育研究協議会への参加

表示項目はありません。

資料

配布文書はありません。