大阪市立矢田中学校

2024/10/07 14:46 更新

校長あいさつ

校長と校章
 矢田中学校の校長8年目、本年度から再任用校長5年目となります西川祐功(にしかわつねのり)です。現行制度上では、再任用が5年がリミットになるので、いよいよ校長としては最後の年となります。どうぞよろしくお願いします。

【自己紹介】
 私は、1959年に堺市で生まれました。浅香山小学校と浅香山中学校を卒業し、泉北高校へ進学しました。その後、和歌山大学教育学部に進学し教員を目指しました。教科は理科で地質学を専攻しました。  1982年4月に東住吉区の白鷺中学校に新任教諭として採用されました。その後7年間白鷺中学校で勤め、西成区の梅南中学校で9年間、同じく鶴見橋中学校で13年間勤めました。その後、福島区の下福島中学校で1年間勤め、淀川区の三国中学校に教頭として赴任し、5年間勤めました。2017年4月1日に矢田中学校校長として赴任しました。

【学校目標・課題解決に向けて】
 学校目標としては、「人間尊重の教育を一層深化充実し、知・徳・体の調和のとれた人間形成に努め、生徒一人ひとりのよさや可能性を伸ばし、『生きる力』を育成する学校つくりに努める。」とし 課題解決と生徒の自己実現のため、地域、保護者、学校が一体となった「地域一体型教育」を推進しています。

 矢田中では、2016年におこったいじめ問題を契機に、生徒たちが自らの課題と向かい合い、2018年に生徒会で『いじめを許さない!矢田中3原則』を決議しました。それは、『自分の感情で人や物を傷つけない』『人を見下さず、対等な関係をつくる』『一人一人の個性を認め合い、偏見の目を持たない』という約束で、本校教育を推進する上での重要な柱となりました。生徒会が引き継がれる中で、自らの課題や社会の課題に対して向かい合う姿勢が育っていきました。2021年度と2023年度には大阪を代表して全国いじめサミットに参加し本校の取り組みを全国に発信しました。また、能登半島地震に際しては、学校だけでなく、矢田の駅前や東住吉区役所まで出かけていき募金活動を行い被災地に届けました。そしてそれを互いに共有することで自尊感情の向上につなげています。また、地域や保護者も協力して子どもの居場所や、こども食堂などの取り組みを継続して、生徒を中心に、学校、地域、保護者が一体となって、課題解決のための教育改革を進めています。
 その後、コロナ禍を乗り越え、誰一人取り残さない社会の構成員となる人材育成に向けて以下の3つの視点を大切にしています。
(1)コロナ禍において生じた様々な負の影響からの回復と、新たな生活様式の確立。
(2)先輩たちが築いてきた「いじめ」や「差別」を許さない学校風土の進化充実。
(3)ピンチをチャンスに、遅れや課題を克服するチャレンジを。
 さらに「東住吉区子どもの居場所ネットワーク」「ふーどばんくOSAKA]「西成こども食堂」「矢田東・北社会福祉協議会」「矢田中学校PTA」等と連携し、矢田中学校寺子屋食堂の運営や家庭への食糧支援等、生活に関わる支援のチャンネルを堅持し、今後とも教育改革を加速して子どもたちの笑顔あふれる学校を築いていきたいと考えます。

【部活動・地域拠点化】
 2022年度より始まった部活動改革の取り組みは、本年度は大阪市の部活動地域移行の一つのモデルとしてさらに発展していきます。昨年度から活動している、サッカー部と、ダンス部、バレー部、バトミントン部、登山部、少林寺拳法部(矢田西中学校拠点)、に加え、本年度より新たに吹奏楽部(矢田南中学校拠点)、男子バスケットボール部、野球部を加えて、矢田3中学校(矢田南中、矢田西中、矢田中)の拠点クラブとして、3中学校すべての生徒が参加できる取り組みとしています。今後も準備ができた部活動から順次増やしていき、さらに今年度からは、小学生への参加も進めていく計画です。矢田は一つの理念にのっとり、より魅力的な学校となるための取り組みとしていきます。

 今後ともよろしくお願いいたします。