6年 道徳 「手品師」 研究授業会について
10月に,6年「手品師」の授業研究会を行いました。
「手品師」の教材は,腕はよいが売れない手品師が描かれています。偶然に出会った寂しそうな男の子と翌日も会う約束をするものの,その日に,友人から大劇場への出演を依頼され,「自分の夢の実現」と「男の子との約束」の間で葛藤します。苦悩する手品師は,最終的には友人の誘いを断り,男の子との約束を守るという内容です。 実際の指導では,ポジショニングを使うことで,手品師が自分の夢である大劇場に行きたい気持ちと男の子の方へ行きたい気持ちの両方で悩んでいるということについて,考えやすくなりました。また,思考ツールを使用する際に,ICTを活用することで,指導者が児童の考えを即時的かつ一斉に把握できるように工夫しました。キャンディーチャートで手品師の気持ちを視覚的に表すことで,手品師の思いを多面的に考えることができました。中心発問の場面において,「手品師にとって,大切だった思い」を考えることで,男の子を思う誠実さだけではなく,自分自身の思いを大切にするという誠実さにも気付かせることができました。 |