10月24日 全校集会 「他者の気持ちに思いをはせる」![]() ![]() 先週金曜日に地震がありました。机の下にもぐった人はどれだけいましたか?南海沖地震がいつおきるかわからない状況です。次に地震が来たときには、出入口の近くの座席の人はすぐに教室のドアを開けてください。窓ガラスが割れて飛び散る可能性があるので、窓側に座っている人はカーテンを閉めて、机を窓から離すように移動させてもぐりましょう。先生に言われなくても自分でしましょうね。 さて、この写真を見てください。青森の黒石よされ写真コンクールで市長賞をとった写真です。明るく艶やかな表情に引き込まれてシャッターを押され、写真コンクールに応募され市長賞をもらった写真です。黒石よされ踊りは日本の3大流し踊りのひとつです。阿波踊り、郡上踊りとよされ踊りです。 市長賞が内定されたのが10月12日で、その後、この写真の葛西るなさんがいじめを苦に列車に飛び込んで命を絶った中学生だとわかり、内定が取り消されました。このことが大きな批判を生みました。ご家族がその写真を新聞社に投稿されたのがきっかけです。市長を批判する声が溢れています。この批判の中で記者会見をしている市長の姿を見て、胸が苦しくなりました。市長はこのいじめの問題が現在原因を究明中であることや、実名がふせられている状況であることを考え、写真が出ることを躊躇されたそうです。その躊躇はどのようなものだったのでしょうか。内定を取り消されて、その写真を新聞社に投稿するにいたった親族のおもいはどのようなものだったんでしょうか。その後の市長のおもいはどのようなものだったのでしょうか。最後に、この笑顔でうつっている葛西るなさんが一番望んでいることは何でしょうか。「その人でないとわからない」と考えることを放棄しないでください。ある人を批判だけして終わるようにはしないでください。 今日の1時間目に道徳があります。読み物教材を通して、登場人物のおもいや考えをしっかりと考えましょう。社会でこのような問題がいろいろと起こります。そんな時にそれぞれの人が何を大切にどのように感じているのか、自分なりに思いをはせることができる力をつけていくことを学んでください。それが人を大切にできる社会をつくることになります。道徳はそれを学ぶとても大切な授業です。みんなが感じ、考え、伝えあうことを通していじめで苦しむ仲間もきっといなくなると信じています。 10月11日 全校集会 「先人の想いを大切にして」![]() ![]() さて、来週には中間テストがありますね。何のために勉強するのでしょうか?高校にいくためですか?自分のためですか?みんなが幸せになる社会をつくるためにしっかり勉強してほしいと思います。こうした犠牲になった人たちのおもいや、そのおもいを受け継いでいる人たちがいるおかけで今の自分たちがいることをしっかり自覚し、バトンを受け継いでいける人間になるために勉強しましょう。 生徒会のメンバーが遅刻をなくすために先週から取り組んでくれました。学校をよくするために頑張っています。そのおもいにきちんと応えることができる人になりましょう。人を大切にできる社会をつくる力をしっかりつけていきましょう。 10月3日 全校集会 「性的マイノリティを考える」![]() ![]() 今日もまた新しい朝を迎えました。先週の文化祭を通してもうひとつみんなに学んでもらいたいなあと思うことがあるのでお話をします。 3年3組の劇では、男子バレーボール部の人が「心は女性だもん」「刺繍が好き」と他の部員と名前を呼び合って舞台そでに消えていくシーンがありましたね。また、お姉キャラでずっと演技をしてくれた人もいました。3年4組の劇では、男子の仲間が女装をしてお姫様役を演じてくれました。とても自然でみんながそのことを受け入れながらストーリーが展開されている様子を見てとてもいいなあと思いました。 世界中には、男性が男性を好きになったり、女性が女性を好きになったり、または男性も女性も両方好きになる人がいます。また、身体は男性だけど、心は女性でズボンをはくことに抵抗があったり、身体は女性だけど、心は男性でスカートをはくことに抵抗があったりと、とても生きにくい状況になっている人がたくさんいます。20人に1人の割合でいてるとも言われています。そういう人がいてることが自然なことで、そういった人も仲間として普通に受け入れていける社会になってもらいたいと思っています。成南中学校に通うみなさん。誰も傷つけないで、自然に受け入れていくことができる劇で演じてくれたような学校にしていきましょう。 今週は3年生は大阪市統一テストがあります。中学校卒業後の進路を決めるうえでとても大切なテストになります。1年生や2年生のテストも進路を決めるときに影響があります。気持ちを切り替えてしっかり勉強も頑張りましょう。 9月12日 全校集会 「今できること。10年前の自分に」![]() ![]() 昨日はPTAのバレーボールチームが優勝し、卓球が第3位に入りました。また、野球部は大阪市でベスト8に入ったので、10月1日の大阪府の大会に出場することになりました。ソフトボール部は敗退し、女子バスケット部も3年生は最後の試合になりましたね。応援に行かれた保護者から「とっても良い試合だった」とご報告いただきました。試合には負けたけど、本当によく頑張ったね。 さて、今パラリンピックが開催されています。男子100メートル背泳で津川拓也さんが銅メダルを取りました。津川さんは大阪市の八阪中学校の出身で、香西先生の教え子だそうです。事務職員の富永さんの同級生でもあります。クラスでは人気者だったそうですよ。 さて、津川さんがここまで水泳でがんばってきたことについてお母さんが語られたことを紹介します。「拓也と水泳との出会いは1歳半頃。目線が合わず、どのようにはたらきかけても関心を示さず、外遊びに連れ出しても公園の外周の囲いに沿ってひたすらぐるぐる歩くだけの徘徊の日々。部屋では指しゃぶりをしながら、布団の四隅を鼻にあてて、白い壁に向かいカラフルな棒を持って目の前で振って残像現象を楽しんでいるだけでした。ちょっと目を離したすきにいなくなり、自動車が走る道路をふらふらと歩いていたこともありました。姉や弟にかみついたり、つばをはいたり・・・二人は大変だったと思います。・・ちょっとしたことでも泣いたり笑ったり、拓也にはそれがまったくない。何か声をあげて喜んで子供らしく遊ぶことはないかと、いつも探していました。その時に気付いたのがお風呂にとても気持ちよさそうにつかっていることです。そこで大きなプールにつれて行ったら、泳げないけれども平気で潜って遊ぶのを見てすきなんだと確信しました。拓也も姉と同じように3歳になるのを待ってスイミングに入れてもらいました。・・・兄弟がサポートしてくれたからこそ続けることが出来ました。好きな水泳を続けたいのと、地域の方に拓也を知ってもらいたい思いから中学の特別支援クラスに入り、姉がいる水泳部に入りました。顧問の先生が快く引き受けてくださり、競技水泳として本格的にスタートしました。・・・沢山の方々の支えがあったからこそ実現できたことです」 地域の方にも知ってもらいたいからと地元の中学校に入学したんですね。拓也さんはANAの関連会社に就職しています。7月末から放映されているコマーシャルにも出ています。10年前の自分に伝えるメッセージを選手が語っています。福原愛選手は「もっとがんばれることがあるはず」と伝えました。車いすのテニスプレーヤーの国枝さんは「まだまだ先は長いよ」です。女子バレーの長岡選手は「もっとごはんを食べろよ」です。そして、最後に津川拓也選手は「楽しいよ。仲間が待っているよ」です。いい言葉ですね。拓也さんは24歳なので、10年前はちょうど君たちと同じ年の自分に伝えたメッセージということになります。みんなは10年後の自分から今の自分にどんなことを伝えると思いますが?「もっと勉強できたはず」「しんどいことから逃げてたらだめ」「もっと友達を信用したら」・・今できること、精一杯やっていきましょう。 9月5日 全校集会 「880万人訓練」![]() ![]() ![]() ![]() 今日は880万人訓練の日です。台風や地震などの災害に備える訓練です。大型の台風が来ると知りながらも、毎回尊い命がなくなっています。もしかしたら・・・と最悪の状況をイメージして自分や高齢者や幼い子どもをはじめ、他の人の命を守るための行動をすることが大切です。 もう一つ大切なことがあります。それは「愛すること」です。24時間テレビのテーマは「愛」でした。親子の愛、夫婦の愛、兄弟の愛、いろんな愛がありました。イタリアの地震でも8歳のお姉ちゃんが4歳の妹をかばうようにしてがれきの下敷きになってなくなりました。妹はそのおかげで助かることができました。そのお姉ちゃんの姿を見て救助した消防士さんが、ひつぎに寄せた手紙があります。読みます。 「こんにちは、お嬢さん。僕は、がれきの牢獄(ろうごく)の中から君を引っ張りだそうと手を貸しただけなんだ。僕たちが来るのが遅くなったとしたら、ごめんね。残念だけど(来たときには)もう君は生きをしなくなっていたんだ。でも、天国にいる君には、僕たちが君をそこから引っ張りだそうとできる限りのことをしたのを知っていてほしい。(被災地近くのイタリア中部)ラクイラの自宅に僕が戻ったら、空から僕を見ている天使がいるのを知るだろう。夜には君は光輝く星になっているだろう。じゃあね。ジュリア。君は僕と知り合うことはなかったけれど、大好きだよ。」アンドレア(ハートマーク) みんなの中にはもしかしたら、私は誰からも愛してもらっていないと思っている人がいるかもしれないけれど、あなたを愛してくれる人はたくさんいることをわかってほしいと思います。だから、もし困ったり悩んだりさびしくなったら、誰かに助けを求めてください。必ず助けてくれる人はたくさんいます。愛している人がいるからです。 災害に備えることと、愛することを共に考え、行動できる日にしましょう。 |
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