平和
夏休みも残り少なくなりました。子ども達は元気に過ごしてくれているでしょうか。185人の子ども達が抱えきれないくらいの夏の思い出を持って始業式に登校してくれるのを楽しみにしています。
さて、夏休み中にはとても大切な日があります。それは、8月6日の広島と8月9日の長崎で行われる平和記念式典です。今年もそれぞれで平和宣言が行われました。たくさんの人々の悲しみ・怒り・祈りを感じました。広島市長、長崎市長は引き続き、世界の人々と共に核兵器のない平和な世界の実現に向けて力を尽くすことを誓っています。 2016年5月16日、アメリカ合衆国のバラク・オバマ大統領が広島を訪問しました。「71年前の雲一つない晴れた朝、空から死が降ってきて、世界は一変した。」という言葉で始まったオバマ大統領のスピーチは、次のように締めくくられています。 「世界はここで永遠に変わってしまった。しかし今日、この町の子ども達は平和に1日を過ごすだろう。それは何と貴重なことか。それは守るに値することであり、全ての子どもがそうあるべきだ。これこそ我々が選択できる未来だ。広島と長崎が核戦争の夜明けとしてではなく、私たち自身の道義的な目覚めの始まりとして知られる未来だ。」 太平洋戦争に兵隊として参加した92歳になる父が、この時期になるといつも幼い私に言い聞かせていた言葉があります。「戦争は悲しみ以外何も生み出さない。」 私は、子ども達に「平和」の尊さをしっかり考えさせるのも公教育の大切な責務の一つだと思っています。 |
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