校長メモ 3月11日(水) 東日本大震災、あれから9年
9年前の3月11日、わが子を亡くした方、親を亡くした方、たくさんの人たちが、突然、大切な人を奪われました。もし自分がその時、その場にいて同じような体験をしたらと考えても、想像ができません。いや想像したくない、自分じゃなくてよかったと安堵している、身勝手な自分がいるのだと思います。
両親を亡くした女の子が、震災から数年後、インタビューにこたえて、次のように言っていたのが印象に残っています。「かわいそうと言われるのは、何か違う気がする。あの時の自分はかわいそうだったと思うけど、今は違うと思う。前を向いて進もうとしているから。」 この言葉に、彼女の人間としての崇高さを感じ、自分自身が恥ずかしくなりました。今、新型コロナウイルスにおびえる私たちですが、福島の人たちは、見えない放射能にさらされどんなに不安だったことか。今もまだその状況は続いています。震災で亡くなられた方々のご冥福を祈るとともに、先が見通せない今ですが、冷静に判断し、行動していきたいと思います。 |
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