校長メモ 第2回「読書フェスティバル」
11月19日(金)、絵本作家のこしだミカさんをお招きして、第2回「読書フェスティバル」を開催しました。企画・運営は、読書ボランティア「くすくす」の皆さんです。低・中・高に分かれて実施しました。
小学生の頃のこしださんは、ボーっとしたタイプで何をやるのも遅かったそうです。「『もっと早くしなさい。きちんとやりなさい。』とずっと言われていたけれど、大人になって楽しく暮らしています。だから、みなさんも大丈夫。好きなことに夢中になって、自分らしくいてくださいね。」というようなお話からスタートしました。 こしださん自身による絵本の読み語りの後、子どもたち一人一人が事前に描いていた絵を4・5枚つなげて、即興で絵本を作るというワークショップがあり、そうぞう(想像・創造)することの楽しさを味わうことができました。時間の関係で、2・3話しか作れなかったので、使われなかった子どもたち一人一人の作品にもコメントしたかったと残念がっておられました。 普段の読書活動にはない楽しいひとときでした。もっともっと本が好きになって、たくさん読書をしてほしいと思います。来年は、どんな絵本作家さんが来てくださるか楽しみです。 校長メモ 11月13日(金) マスク、手洗い等感染対策を確実にマスクの着用、部屋の換気、手洗いうがい・消毒の励行、人との距離をとること、これまで実行してきたことを、これからも確実にやっていくだけです。今一度、手洗いの仕方など確認してみてください。 それでも、いつ、だれが、かかるかわからないのがこの病気です。ですから、かかった人を責め立てたりすることのないよう、お互いを気遣い合いたいものです。 気温の寒暖差が激しく、体調を崩しやすい季節です。食事、睡眠、運動など規則正しい生活を心がけ、笑顔で元気に過ごしていきたいものです。 校長 久保 敬 校長メモ 11月6日(金) 7本指のピアニスト
堺市生まれの西川悟平さんは、ニューヨークで活躍するプロのピアニストです。
15歳でピアノを始め、周りの人には「絶対、合格は無理!」と言われた音大に合格します。しかし、短期学部から4年制への編入試験には合格できず、和菓子屋さんに就職します。その後、運命的な出会いにも恵まれ、単身ニューヨークに渡り、プロデビューを果たします。 ピアノを始めたのが15歳という決定的なコンプレックスに苦しめられ続けた吾平さんですが、ジストニアという病気にかかり、指が動かなくなるという絶望の淵から希望を見出すことができたのも、そのコンプレックスのおかげだと言われます。 常に前向きで、謙虚で、自分のことより他人のために動くことが好きな悟平さんだからこそ、たくさんの人たちとの出会いを引き寄せ、ジストニアを克服し、7本指のピアニストとして再び舞台に立つことができたのだと思います。悟平さんは、10本の指が当たり前に動いていた時には気づかなかった音楽の奥深さがわかるようになったと言われます。できないことが、決して悪いことではないと感じました。 「7本指のピアニスト」 西川悟平 (朝日新聞出版)を読んで 校長 久保 敬 |