心豊かでたくましく、自ら考え行動する子どもを育ててまいります

校長メモ 7月27日(火) 「生き合う」世の中に

 相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者19名が殺害され、16人が負傷した事件の発生から昨日で5年を迎えました。今も胸が痛みます。忘れてはいけない、私たちが考え続けなければならない問題だと思います。公判で犠牲者の美穂さんの名前を唯一公表したお母さんは、毎日新聞の26日の朝刊の記事の中で、「植松死刑囚も社会が作ってしまった人間。二度と悲しい事件が起こらないように社会で考えてほしい」と語っておられます。
 被害者の方の氏名を公表できないことに、障がいのある人やその家族に対する偏見や差別が、今なお根深いものであることがわかります。この事件によって問われているのは、社会をつくっている私たち一人一人の意識なのだと思います。
 7月16日、NHK、Eテレの番組「バリバラ」のメインキャスターである玉木幸則さんが本校を訪れ、6年生に特別授業をしてくださいました。玉木さんには脳性まひの障がいがあります。大きなテーマは「すべての人にとって居心地の良い学校」を考えることでしたが、「ぼくとみんなの違うとこはどこやろ?」という玉木さんの質問から授業が始まりました。
 子どもたちは、普段の学校の教科学習では得られない、たくさんのことに気づくことができたように感じました。特別授業の様子は、8月21日の深夜に放送される予定です。
「できないこと」を「役に立たないこと」と見てしまうような社会にはしたくないと思います。
                          校長 久保 敬

画像1 画像1 画像2 画像2

校長メモ 7月20日(火) 1学期が無事終わりました

 コロナの状況が長引く中、子どもたちはいろいろな大変さも感じながら、それでも一生懸命学校生活を送ってくれました。「お掃除マイスター」「夏の俳句 特選・入選」「7月のガッツ賞」と表彰を行いました。それ以外にもそれぞれにがんばったことがいっぱいあると思います。「よくやった。えらい、えらい!」と自分の頭をなでながら、自分で自分をしっかりとほめてあげてほしいです。
 私たち教職員は、子どもたちが少しでも笑顔になるステキな学校にするためにはどうすればいいか常に考えているのですが、勉強もどんどん進まないといけないこともあって、気がつけば毎日が忙しく過ぎてしまっています。もっと子どもたちの思いや願いを聴いて、それが実現していくような学校にならなければと思います。
 子どもも大人も、自分を大切にし、周りの人を大切にしていけば、誰もが幸せで平和な世界をつくっていくことができるに違いありません。そのためにも、シンプルな学校でありたいと思います。そうすれば、多様な変化が可能になるはずです。
 1学期、無事終わることができました。保護者や地域の皆様の支えがあってこそです。本当に心よりお礼申しあげます。子どもたちが充実した夏休みを送り、身体も心もエネルギーを満タンにして、2学期の始業式を笑顔で迎えることができますよう、今後ともよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
 写真は、夏の俳句で特選に選ばれた7句です。
                           校長 久保 敬

画像1 画像1

校長メモ 7月6日(火) 児童会活動

 4年生以上の子どもたちは、例えば集会委員会、健康委員会など、それぞれの委員会に所属し、学校全体の活動を行っています。また、各学年2名ずつの代表で計画員委員会を組織し、学校行事や全校活動をリードしてくれています。これは、教育課程でいうと「特別活動」という領域にあたるものです。
 木川南小学校の特徴的な取り組みの一つとして、「社会を明るくする運動(社明運動)」で、地域の方々と一緒に、毎年校区内をパレードしています。しかし、コロナの影響で2年続けてパレードは中止になりました。今年は、各学年で決めたシュプレヒコールをポスターにして地域の掲示板に張ってもらうことで、「社明運動」に参加することになりました。
 7月6日、7日の二日間、児童会からの呼びかけで、ユニセフ募金に取り組んでいます。他にも、あいさつ週間を設けたり、縦割り班清掃の「お掃除マイスター」認定の取り組みをしたり、児童会計画委員会が中心になって学校全体の取り組みを進めています。
 もっともっと子どもたちの発案でやってみたいことに取り組めるようになればいいのですが、時間の余裕がないため、ついいつも通りになってしまいがちです。子どもの自治的な活動を保障する時間がほしいです。            
                           校長 久保 敬

画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3

校長メモ 7月1日(木) マスクが阻むもの

 7月になりました。蒸し暑くなるとマスクはしんどいですね。体育時のマスクの扱いも悩ましいところですが、それ以上に日々のコミュニケーションに影響が出ているように感じます。
 コミュニケーションの8割は、ノンバーバルコミュニケーションだと言われています。つまり、表情やしぐさやジェスチャーや声のトーンなど言葉でないものによって理解し合っているということです。つまり、言葉だけで伝えることは難しいということです。劇作家の平田オリザさんは、「簡単には分かり合えないこと」を前提にしてコミュニケーションをすることが必要だと言われています。また、日本を代表する詩人の谷川俊太郎さんは、「言葉には意味があるから返って伝わらないことがある。音楽のようにストレートに心の奥まで届く言葉があれば・・・」と言われています。
 マスクが日常になり、口元や顔全体が見えないということは、コミュニケーションがとりづらく、トラブルの原因にもなっているのではないでしょうか。子どもたちと先生の信頼関係を築くにも、友だち同士で仲良くなるにも、なんとなくぎくしゃくしているようにも感じます。
 ですから、その分、眼を意識するとともに、言葉で丁寧に表現することを心がけなければならないと思います。ただし、表現のもとになる気持ち(心)を耕すことなしに、表現力を豊かにすることはできないでしょうが・・・。
                       校長 久保 敬

画像1 画像1
文字: 大きく | 小さく | 標準 配色: 通常 | 白地 | 黒地
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31