本日の献立/12月7日(木)献立名 ・おろしハンバーグ ・ししゃもの磯辺フリッター ・水菜のおひたし ・りんご(缶詰) ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 803kcal、たんぱく質 26.1g、脂質 25.9g ☆栄養素について「ビタミンB群」☆ ビタミンとして世界で初めて発見されたのがビタミンB1で、同じような働きをするビタミンは順に番号が付けられていきました。現在取り上げられているものは、B1〜B12までのうち8種類です。途中欠番になっているのは、発見後ビタミンとしては認められなくなったものがあるためです。 ビタミンB群は水溶性のビタミンで、主に炭水化物や、脂質の代謝にかかわる補酵素として働き、私たちが活動するためのエネルギーの産生には欠かせない栄養素です。その他たんぱく質の代謝、赤血球の生成などにもかかわっており、ビタミンB群は直接何かに変化するのではなく、他の栄養素が体に必要なものに変化するのを助ける働きをすることが多いです。このことから、ビタミンB1、B2、ナイアシン(B3)などは、エネルギーの摂取量によって、B6はたんぱく質の摂取量によってその必要量がかわってきます。 例えば、糖質を多くとっていても、ビタミンB1の摂取が少ない場合、糖質が十分に代謝されない状態になり、これが脚気の原因となります。かつて江戸時代末期に、玄米よりも白米を主食にすることが多くなりました。その結果ビタミンB1不足となり脚気が増加し、「江戸患い(えどわずらい)」と呼ばれました。夏バテや疲労回復にうなぎや豚肉が役立つといわれるのも、十分なビタミンB1を摂取することで、必要なエネルギーをつくるためなのです。赤血球の産生にかかわる葉酸(B9)の場合は、不足すると貧血になりますが、多くの場合は鉄分の不足によるものなので、このような場合は、まず鉄分をとらないと葉酸をたくさん摂取しても効果はありません。 ビタミンB群はそれぞれ同じような働きをしていますが、その一つでエネルギーなどがつくられるのではなく、いろいろな段階があってそれぞれがかかわっていますので、すべてが必要になります。しかし、広く食品に含まれていますし、B2、B6、B12などは腸内細菌によっても合成されますので、食事によって8種類のうちどれか一つが不足するというようなことはあまりありません。うまくとるためには、主食と、肉、魚、野菜などいろいろな食材を組み合わせた副菜をバランスよく食べることが大切です。 |
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