昨日のお昼の放送より
こんにちは。
学校司書の門野です。
先日、栗を大量にもらいました。ゆでて割ってスプーンですくって食べるのが一番簡単です。でも、そうするだけでは消費しきれないほど大量でした。
そこで、やったことないけど、渋皮煮とか、甘露煮に挑戦してみようかなと思ったのです。なぜ、やったことがないのかというと、栗の皮はむくのが大変だからです。
そして、ネットや本でいろいろ調べました。いろいろな調理方法がでてきました。調理するのもすごく大変でした。出来上がったものは、味も見た目もあれこんなはずじゃなかったのにという結果でした。
いや。食べる前にこんなに手間がかかる栗って何?
と思って、今日まずご紹介するのは、『知られざる縄文ライフ』(誠文堂新光社)という本です。
第3章に「縄文人と食」について書かれています。それによると縄文人はドングリ、トチ、クリ、クルミなどの木の実を既に採集して食べていたようです。クリについてはなんとすでにクリの森を作ってより大きな実を作れるように管理していた形跡があるそうです。ドングリに比べてクリは甘くておいしいなあ。そうだ、この実を植えたらわざわざ森まで採りにいかなくてすむな。やってみよう。という感じでしょうか。
『食べられたがる果物のヒミツ ゲッチョ先生の果物コレクション』(少年写真新聞社)という本では、木の実は動物に食べてもらって、種を運んでもらうために甘かったりいい匂いがしたりすると書かれています。この本の木の実の絵はどれもとてもおいしそうです。クリなどのナッツ類のページもあります。ナッツ類は殻の中の種子が食べられないようにかたい殻を持つようになったと書かれています。そして、特定の動物に運んでもらうための工夫をしているそうです。
栽培して育ててもらえるから人間も栗の役にたっているのでしょうか。
『お菓子はすごい!パティシエが先生!小学生から使える、子どものためのはじめてのお菓子の本』(柴田書店)にはマロンケーキの作り方が載っています。
そのケーキの材料の栗は、「びん詰の栗の甘露煮」と書いてあります。
うん、びん詰でいいと思います。栗の甘露煮の商品を作ってくれている企業さんに感謝します。甘露煮を作ろうとしてみたことで、より一層ありがたみを感じています。