本日の献立/12月8日(金)・かぼちゃの煮もの ・かぶの柚子の香あえ ・りんご ・豚汁 ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 853kcal、たんぱく質 34.8g、脂質 22.9g ☆柚子(ゆず)☆ ユズは、中国の揚子江上流が原産とされるミカン科の柑橘類です。日本へは飛鳥時代(592〜710年)から奈良時代(710〜794年)のあたりに渡来したとされています。柑橘類の中では寒さや病害虫に対して強く、青森県あたりにまで分布しており、日本各地に半野生の樹木の集まりや自家用などの小規模の栽培が見られます。主な産地は高知県で全生産量のおよそ40%、次いで徳島県がおよそ25%となり、その他、愛媛、宮崎、大分が続き、これら5県で全国のおよそ80%を生産しています。果実の約半数は、生果として11〜2月に出荷され、残りの半数は加工品原料として利用されます。 酸味が強く甘味は少ないのでそのまま食べることはほとんどなく、さわやか特有の香りがあるため、その香りを料理だけでなく、冬至のユズ風呂などにも広く利用されています。果実の表面は粗めですが、黄色い部分を薄く切り取って吸い物や鍋物に入れたり、果肉を搾って焼き魚などの料理にたらしたりして、風味を楽しむのが一般的です。また、果肉部分をくりぬいて器として利用する柚子釜としても利用されます。果汁はユズ酢として加工され、香り高い酸味料として飲料水やドレッシング、ジャムなどにも使用されます。果皮はマーマーレードなどに加工されるだけでなく、乾燥させて、古くから七味唐辛子の材料としても利用されています。 今日の給食では、柚子果汁を加えた甘酢を季節のカブにあえています。 ※ 献立表では「冬至の行事献立」となっているようですが、この日は冬至ではありません。今年の冬至は12月22日ですので、お間違えのないようにしてください。 本日の献立/12月7日(木)献立名 ・おろしハンバーグ ・ししゃもの磯辺フリッター ・水菜のおひたし ・りんご(缶詰) ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 803kcal、たんぱく質 26.1g、脂質 25.9g ☆栄養素について「ビタミンB群」☆ ビタミンとして世界で初めて発見されたのがビタミンB1で、同じような働きをするビタミンは順に番号が付けられていきました。現在取り上げられているものは、B1〜B12までのうち8種類です。途中欠番になっているのは、発見後ビタミンとしては認められなくなったものがあるためです。 ビタミンB群は水溶性のビタミンで、主に炭水化物や、脂質の代謝にかかわる補酵素として働き、私たちが活動するためのエネルギーの産生には欠かせない栄養素です。その他たんぱく質の代謝、赤血球の生成などにもかかわっており、ビタミンB群は直接何かに変化するのではなく、他の栄養素が体に必要なものに変化するのを助ける働きをすることが多いです。このことから、ビタミンB1、B2、ナイアシン(B3)などは、エネルギーの摂取量によって、B6はたんぱく質の摂取量によってその必要量がかわってきます。 例えば、糖質を多くとっていても、ビタミンB1の摂取が少ない場合、糖質が十分に代謝されない状態になり、これが脚気の原因となります。かつて江戸時代末期に、玄米よりも白米を主食にすることが多くなりました。その結果ビタミンB1不足となり脚気が増加し、「江戸患い(えどわずらい)」と呼ばれました。夏バテや疲労回復にうなぎや豚肉が役立つといわれるのも、十分なビタミンB1を摂取することで、必要なエネルギーをつくるためなのです。赤血球の産生にかかわる葉酸(B9)の場合は、不足すると貧血になりますが、多くの場合は鉄分の不足によるものなので、このような場合は、まず鉄分をとらないと葉酸をたくさん摂取しても効果はありません。 ビタミンB群はそれぞれ同じような働きをしていますが、その一つでエネルギーなどがつくられるのではなく、いろいろな段階があってそれぞれがかかわっていますので、すべてが必要になります。しかし、広く食品に含まれていますし、B2、B6、B12などは腸内細菌によっても合成されますので、食事によって8種類のうちどれか一つが不足するというようなことはあまりありません。うまくとるためには、主食と、肉、魚、野菜などいろいろな食材を組み合わせた副菜をバランスよく食べることが大切です。 本日の献立/12月6日(水)献立名 ・カレー丼 ・枝豆 ・鶏肉とじゃがいもの煮もの ・ごぼうサラダ(マヨネーズ) ・パインアップル(缶詰) ・牛乳 栄養価 エネルギー 866kcal、たんぱく質 28.9g、脂質 25.3g ☆カレー丼☆ カレー丼は、肉類やタマネギなどの具材をだしやそばつゆ、割下(わりした)などで煮、カレー粉などで味つけしたあんをご飯にかけて食べる料理です。カレーライスの和風版のような料理で、和風だしとの相性も良く、あっさりとした仕上がりにしていることが多いです。 1909年(明治42)に、東京都目黒区の「朝松庵」という蕎麦屋の主人が、当時人気が高まっていた洋食屋からお客を呼び戻そうとして考案した料理であるといわれています。 今日の給食では、豚肉、うすあげ、たまねぎ、しめじを材料にして、だしこんぶとけずりぶしでとっただしで煮、カレールウ、醤油などで味つけしています。 本日の献立/12月5日(火)・ちくわのてんぷら ・ツナと野菜の炒めもの ・ブロッコリーのしょうがづけ ・牛乳 栄養価 エネルギー 758kcal、たんぱく質 33.7g、脂質 19.0g ☆ツナ(缶詰)☆ ツナ(tuna)は、クロマグロ、ビンナガマグロ、キハダマグロ、メバチマグロなどのマグロやカツオを示す英語です。そして、これらの魚を原料として、水煮や油漬けの缶詰にしたものを一般的にツナ缶と呼んでおり、魚類製品の中では最も生産量が多い製品です。ビンナガマグロのものが代表的で、製品の肉色が白いことから「ホワイトミート」と呼ばれます。これにたいして、その他のマグロを原料にしたものは「ライトミート」というふうに呼ばれています。また、マグロ製品は、肉の色や歯ごたえが鶏肉に似ているということから「シーチキン(海の鶏肉)」と呼ばれています。缶詰を製造するには、小骨、皮、血管、血合肉などを削り取り、これを蒸し煮し、調味液を注入して加熱殺菌します。このとき、油漬けの場合は、植物油を添加します。使用目的に応じて、大型固形(ソリッド)、一口サイズ(チャンク)、ほぐし肉(フレーク)などに加工して缶詰容器に詰めています。 今日の給食では、ツナの油漬け・フレークを使用し、ほうれん草、コーンとともに炒めものにしています。 ※明日(12/6)はカレー丼がありますので、スプーンの方が食べやすいと思います。 本日の献立/12月4日(月)・揚げギョーザ ・いかとチンゲン菜の炒めもの ・だいこんのピリ辛あえ ・みかん(缶詰) ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 782kcal、たんぱく質 27.3g、脂質 20.7g ☆いか(烏賊)☆ イカは、タコとともによく発達した脳と精巧で大きな目を持っており、高度に分化した軟体動物です。イカには多くの種類があり、世界中の海におよそ450種類が分布しています。日本近海でも90種類以上が生息し、魚類に次いで重要な水産資源となっています。大きく分けると、ずんぐりとした形で甲(貝殻)を持った「甲イカ」と、細長い形の「筒イカ」に分けられます。甲イカの甲は貝殻の名残(なごり)で、もとはかいのなかまであったという証であり、また、浮きの役割も持っています。 イカの名の由来は、釣り上げた際につかもうとすると襲いかかってくることもあり、まるでおこっているように見えるので、その様子をとらえて「怒り(いかり)」からきているという説があります。また、漢字で「烏賊」と書くのは、イカが死んだふりをして水面に浮かび、カラス(烏)がつつこうとしたところを逆に巻き付いて餌食(えじき)にするということから、「カラスを賊(ぞく)する」という意味で、この字があてられたそうです。(※賊する・・・害する。損なう。の意) 烏賊の肉は固いので消化が悪いと思われがちですが、魚の肉と変わらず消化率も高く、良質のたんぱく質を含んでいます。また、コレステロールが多いですが、逆に、血中コレステロールをさげる働きのあるタウリンも多く含んでいるので、生活習慣病の予防効果も期待されています。 一般的に鮮度の良いものは、刺身やすしなどで生食され、その他、天ぷら、煮もの、焼きもの、あえもの、蒸しものなど幅広く料理に利用されています。また、加工品としても、するめ、さきいか、燻製、塩辛、缶詰など、昔から多くの加工品がつくられています。 今日の給食では、チンゲン菜、キャベツ、にんじんなどとともに炒めものにしています。 |
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