本日の献立/6月30日(金)・牛肉と野菜のケチャップソテー ・グリーンアスパラガスのサラダ ・パインアップル(缶詰) ・コーンスープ ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 814kcal、たんぱく質 33.3g、脂質 22.5g ☆オリーブ油☆ オリーブ油は、おもにヨーロッパ、地中海地方で生産される植物性の油脂で、オリーブの果実を圧搾し、水分などを取り除いたものです。オリーブの原産地は、アジア、地中海東部の沿岸、北アフリカなどいろいろな説があり、はっきりとはわかっていませんが、紀元前3000ごろには中近東で栽培されていたようです。古代ギリシアでは、競技会の勝者にオリーブの枝で作った冠(かんむり)が与えられたそうです。また、旧約聖書では平和の象徴とされ、現在の国際連合旗にも地球をオリーブの枝でかこんだような図柄が描かれています。 日本へは1861年ごろにフランスからオリーブの苗木が導入され、明治15年に神戸に植えられたものから、日本で最初のオリーブ油が生産されました。その後は、小豆島で順調に栽培され、オリーブ油も生産されています。オリーブ油には国際基準があり、風味や酸度によってクラス分けされています。果実を低温圧搾したものは、緑黄色から深緑黄色で、独特の風味があり、これを「バージンオイル」といいます。とくに一番搾りのものは「エキストラバージンオイル」と呼び、最高ランクとされています。 バージンオイルの主成分は、オレイン酸で、そのほか、ポリフェノールやβカロテン、αトコフェロールなどが多く含まれ、悪玉コレステロールの抑制、動脈硬化の予防などの働きがあるといわれています。イタリア料理など地中海料理には欠かせない材料として、炒めもの、サラダ、ピザなど、風味や香りが生かされ幅広く料理に利用されています。近年では、日本でもおなじみの食品となり、和食にも利用されることがあります。 今日の給食では、ローストチキンの下味に使用しています。 本日の献立/6月29日(木)・鶏肉とじゃがいもの煮もの ・ほうれん草ともやしの炒めもの ・だいこんの甘酢あえ ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 788kcal、たんぱく質 32.5g、脂質 19.6g ☆でんぷん(澱粉)☆ デンプンは、植物の光合成によって得られる炭水化物の1つです。イモ類や穀物に多く含まれ、これらを砕いて水中に放置することで、たやすく粉末状になって沈殿することから、オランダ語の「Zink-Poeder(沈殿しやすい粉)」を日本語に訳す際に「澱粉(でんぷん)」としたそうです。原料には、ジャガイモ、サツマイモ、トウモロコシ、コメ、コムギなどがよく使われています。いずれも見た目はほぼ白色の粉末で、味や香りはほとんどありません。 料理でとろみをつけるのによく使われているのは、ジャガイモデンプンで「馬鈴薯(ばれいしょ)デンプン」ともいわれます。一般的には、「片栗粉(かたくりこ)」と呼ばれていますが、本来の片栗粉は、日本の北東部を中心とした各地で自生するユリ科のカタクリの根茎を原料とするものです。しかし、自生のカタクリが減少する一方で、明治以降、北海道でのジャガイモ栽培が盛んになってきたため、その原料をジャガイモに置き換えられましたが、名前だけが今も残った形となっています。 サツマイモデンプンは、「甘薯(かんしょ)デンプン」ともいわれ、わらびもち、葛餅、葛切りなど、和菓子類の材料としてよく使われています。これも代用としての利用が多く、本来ワラビの地下茎から得られる「わらび粉」や、葛の根から得られる「くず粉」の代用として、それぞれの名称で市販されています。 これら以外にもいろいろなデンプンが、食品としてだけでなく、接着剤やブルーレイディスクなどの工業用品、化粧品など意外なところにも、私たちの身の回りで使われています。 今日の給食では、ジャガイモのでんぷんを豚肉の揚げ衣として、また、そのタレにとろみをつけるために使用しています。 本日の献立/6月23日(金)・ツナと野菜のソテー ・きゅうりのドレッシングあえ ・プチトマト ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 812kcal、たんぱく質 32.9g、脂質 21.5g ☆りんご酢☆ リンゴ酢はその名の通り、リンゴ果汁を使用した酢で、リンゴの本場アメリカでは、酢といえば、リンゴ酢が主流となっているようです。さっぱりとした風味になっているので、ドレッシングなど料理に使うほか、健康効果が期待され、飲み物としもよく使われています。その効果としては、リンゴを原料としているのでカリウムを含み、塩分の排泄を助けることから高血圧の予防や、クエン酸による疲労回復効果、リンゴエキスによる整腸作用などがあるとされています。しかし、健康のためと思い、無理をしてまで飲まれる方もおられますが、それよりも、まずは栄養バランスのよい食事をこころがけることのほうが大切だと思います。 今日の給食では、「きゅうりのドレッシングあえ」に使用しています。 ※来週の6/26(月)〜28(水)は、期末テストのため給食はありません。 本日の献立/6月22日(木)献立名 ・豚肉のしょうがじょうゆ炒め ・一口がんもと野菜の煮もの ・焼きかぼちゃの甘みつかけ ・ほうれん草とはくさいのおひたし ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 789kcal、たんぱく質 31.9g、脂質 19.2g ☆豚肉☆ 豚はイノシシを祖先にもつ動物で、学術的にもイノシシ科イノシシ属とされています。世界各地に生息した野生のイノシシのうち、ヨーロッパと東南アジアに生息していたものが、それぞれの地域の祖先となって、肉や脂肪の供給源として改良され、飼育されてきました。 日本では、昭和30年ごろまでは、牛肉の3分の1程度の生産量でしたが、食肉消費が増加する中、繁殖や飼料の効率がよいことから、豚の飼育が盛んになり、現在では、生産量、消費量ともに牛肉のおよそ2倍となり、肉類の中では、第1位を占めています。また、最近では「SPF豚」と書かれたものがありますが、これは「Specific Pathogen Free」の略で、「特定の病原体を持たない」という意味で、「清浄豚」ともいわれ、抗生物質の使用を控え、病原菌に汚染されない状態で飼育し、安全性を高めています。 豚の体重は300kgにもなり、品種によっては400kg近くにもなりますが、肉用の豚は、肉質と経費的な面から、約6か月で、体重110kgくらいになると出荷されます。110kg豚からは、約54kgの肉がとれ、それを大きく5つの部分に分けられ、カタ、モモが16〜18kg、ロースが約10kg、バラは約9kg、そしてヒレが1kg程度というようになります。さらにカタは、ネック、肩ロース、ウデ、モモはモモとソトモモに分けられ、一般的には計8つの部位に分けられて、市場に出回ります。 栄養面では、牛肉とよく似た組成を持っていますが、ビタミンB1を多く含み、部位にもよりますが牛肉のおよそ10倍も含まれています。とくにヒレの部分にはビタミンB1が多く、夏バテ防止として知られる鰻(生のもの)と比べて約3.5倍も含まれ、同じ豚肉のロース赤肉と比べても約1.7倍になります。疲労回復には、価格が高騰しているウナギよりも豚肉の方が効果は高いと考えられますので、うまく献立に取り入れるとよいと思います。 今日の給食では、胃腸の働きを活発にするしょうがで風味をつけ、ビタミンB1の吸収をよくする硫化アリルを含んだタマネギとともに炒めものにしています。 本日の献立/6月21日(水)・白身魚のフライ ・キャベツのピクルス ・オレンジ ・牛乳 栄養価 エネルギー 842kcal、たんぱく質 28.4g、脂質 26.8g ☆オレンジ☆ 一般にオレンジというと、柑橘類の分類ではスイートオレンジのことをさし、日本でよく出回っているのは、バレンシアオレンジとネーブルオレンジです。スイートオレンジはインド東北部が原産とされ、これがまず中国に伝わり、次に中近東、そして十字軍の遠征(11〜13世紀)以降に地中海地域に伝わりました。その後16世紀になってポルトガル人が中国から再び持ち帰ったものがもとになり、栽培が広がり地中海地域での品種が育成され、これが19世紀以降、新大陸(南北アメリカ)へ持ち込まれ、大産業へと発展しました。 バレンシアオレンジは、1870年代にイギリスからカリフォルニア、フロリダに伝わり栽培が始まりました。その後、カリフォルニアを訪れたスペイン人がバレンシア地方のオレンジに似ているといったことが、この名の由来となったそうです。日本では冬に温度が不足するためほとんど栽培されていません。 ネーブルオレンジは、19世紀の初めにブラジルで発生した品種がカリフォルニアの気候に合い、大きな産業へと発展しました。日本へも1889年に伝わり、各地で栽培されるようになりました。ネーブルオレンジは、二重果(にじゅうか)といって、果実の中にまた果実ができるもので、その部分の表皮がへそのようになり、英語でへそをあらわす「navel(ネーブル)」がその名の由来となりました。 どちらも風味が良く、生の果物として優れた食品です。また、バレンシアオレンジは、果汁用としてもすぐれていますので、ジュースや果汁を使った製品にもよく使われています。栄養面では、柑橘類全般に言えることですが、ビタミンCやクエン酸なども多く含むことから風邪予防や美肌づくり、疲労回復などの効果が期待されます。 |
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