本日の献立/6月6日(火)・卵焼き ・はくさいの煮びたし ・じゃことピーマンの炒めもの ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 754kcal、たんぱく質 30.1g、脂質 20.9g ☆三度豆(さんどまめ)☆ 三度豆は莢隠元(さやいんげん)とも呼び、インゲン豆の若さやを野菜として食べる食品です。サンドマメと呼ぶのはどちらかというと関西での呼び名で、生育が早く、1年に3回も収穫ができるということがこの名の由来となっています。豆としては1654年(承応3)に明(みん)から伝わったとされていますが、さやごと食べるようになったのは、江戸時代末期に伝わった品種からサヤインゲン用に改良されてからのようです。 北海道から沖縄まで、日本中で栽培されており、千葉、北海道、鹿児島などが主な産地となっています。出荷は年中行われ、その中でもおいしい時期は、6〜9月ごろとされています。以前は、料理をする前に筋をとる必要がありましたが、品種改良により筋のないものがつくられるようになり、今では市場に出回るものの9割以上が「すじなし」になっています。 サンドマメやエンドウ、枝豆など、豆類を未熟な状態で野菜として食べるものでは、豆類と野菜類の両方の栄養的な特徴を合わせ持っています。そのため、豆類にはほとんど含まれていないカロテンやビタミンCなども含まれるので、栄養価値の高い食品となります。 今日の給食では、炒め煮の材料として使用しています。 本日の献立/6月5日(月)・いわしの梅煮 ・小松菜とたくあんのごま炒め ・みかんゼリー ・すまし汁 ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 775kcal、たんぱく質 29.5g、脂質 20.7g ☆いわし(鰯)☆ イワシ類と呼ばれている魚はマイワシ(真鰯)、カタクチイワシ(片口鰯)、ウルメイワシ(潤目鰯)の3つの仲間に大きく分かれています。マイワシは、日本各地の沿岸、樺太、東シナ海に分布し、大きくなると25cm程度にまでなります。かつては、日本の総漁獲量の3割以上を占めていましたが、近年では激減し、加工品などでは近縁のイワシの輸入品を使用することが多くなっています。カタクチイワシは、日本各地の沿岸、朝鮮、中国などに分布しています。マイワシよりも小型で15cmくらいにしかなりませんが、現在、イワシ類の漁獲量の中では一位になっています。ウルメイワシは本州中部以南、朝鮮、ハワイ、アメリカ西海岸、オーストラリアなどに分布し、20cmくらいになります。目が大きく潤んだように見えることから、この名がついています。 イワシ類には、脂質の含有量が多く、とくに成人病の予防効果が高いといわれるEPA(IPA)やDHAなどの成分が多く含まれています。また。骨ごと食べる料理法や加工品などではカルシウムも多くとることができるので、健康面でも注目されている魚です。 今日の給食では、骨ごと食べられるように加工された製品を使用しています。 本日の献立/6月2日(金)・かぼちゃのしょうゆ焼き ・きゅうりのおかかあえ ・りんご(缶詰) ・みそ汁 ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 777kcal、たんぱく質 29.5g、脂質 16.2g ☆きゅうり(胡瓜)☆ キュウリは瓜の仲間です。原産地はインドのヒマラヤ山脈で、3000年前には栽培されていたようで、アジアで栽培されたものが、ヨーロッパ、中国北部(華北ルート)、中国南部(華南ルート)の3方向から世界に広がりました。日本へ最初に伝わったのは、平安時代に華南ルートを通じて、イボの黒い品種が伝わりました。その後、江戸時代に華北ルートを通じて、現在の主流であるイボの白い品種が伝わり、本格的な栽培が始まり食用として定着し、2つの品種が交雑を繰り返し、各地で様々な品種が生まれました。 キュウリと呼ばれるようになったのは、実が熟すと黄色くなるため「黄瓜(きうり)」と呼ばれていたことが語源となったようです。 成分の約95%が水分で、栄養価は高い方ではありませんが、利尿作用やむくみ、だるさの解消に効果のあるカリウムや、ビタミンCなどが程よく含まれており、これからの暑い季節にはちょうど良い野菜です。そのほかビタミンA・Kや、ナトリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラル類も少量ですが、バランスよく含んでおり、天然のスポーツドリンクやおやつ代わりとして、生のままカリッといくのも良いのではないかと思います。 残念ながら給食では、生のままで使用できませんので、2日の献立では、ゆでたキュウリにかつお節としょうゆで味つけして「おかかあえ」にしています。 本日の献立/6月1日(木)・サーモンフライ ・ほうれん草とコーンのソテー ・キャベツときゅうりのドレッシングあえ ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 776kcal、たんぱく質 29.0g、脂質 22.9g ☆なす(茄子)☆ ナスは、ハウス栽培もおこなわれているため、年中出荷されていますが、夏の代表的な野菜で、6〜9月が旬になります。インドが原産とされ、日本では1200年以上前から栽培されていたようで、「東大寺正倉院文書(750年頃)」に記載があります。名前の由来は、夏の野菜であることから「夏の実(なつのみ)」、中に灰汁(あく)があるとか酸っぱいというようなことから「中酢実(なかすみ)」などと呼ばれていたものが「なすび」になったのではないかとされ、さらに室町時代の宮中に仕える女官のことばから「なす」という名で定着したといわれています。その歴史の古さから、地方により様々な品種がつくられ、1個20g程度のものから500gに達するものまであります。大阪では、泉州の「水ナス」が有名です。しかし、最近では、地方ごとの特徴が次第に薄れ、栽培しやすく調理もしやすい中型の長卵形(ちょうらんがた)ナスが主流になっています。 90%以上が水分で、ビタミンやミネラルなどはあまり含まれていませんが、紫紺色(しこんいろ)の皮に含まれるナスニンという色素には、コレステロールを抑えて動脈硬化や高血圧を予防したり、ガンや老化を防いだりする効果があるといわれています。そのほか、体を冷やす作用もあり、夏の暑い季節にはぴったりの野菜です。 今日の給食では、ミートソース煮に使用しています。 |