本日の献立/2月5日(月)・サーモンチーズフライ ・きゅうりのサラダ ・りんご ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 911kcal、たんぱく質 30.5g、脂質 28.8g ☆栄養素について「ビタミンD、E、K」☆ 〈ビタミンD〉 ビタミンDは、カルシウムの吸収率を高めるとともに、吸収されたカルシウムか骨として形成されるのを助ける働きがあります。また、最近では、筋肉量や筋肉の維持にも重要であることがわかってきています。 現在の私たちの食事では魚が主な供給源となります。以前はシイタケを天日干しすることでビタミンDが合成されるため、干しシイタケもその供給源とされていましたが、今では機械で乾燥するため、ビタミンDはあまり含まれなくなりました。また、体内でも日光に当たることで、紫外線の働きによって皮膚で合成されます。 ただ、近年では魚の利用が減ったことと、過度の紫外線対策により、とくに女性ではビタミンD不足が起こっているのではないかといわれています。 〈ビタミンE〉 ビタミンEは、A、Cとともに抗酸化作用のあるビタミンです。よく老化を防ぐといわれ、老化の要因の一つとなる細胞膜などの酸化を抑制することから「若返りのビタミン」ともいわれています。ただ、ビタミンEだけで老化防止できるわけではなく、たんぱく質や他の栄養素すべてが必要になります。また、ビタミンEは、いろいろな油脂に含まれており普通に食事をしていれば、不足することも、過剰摂取の心配もありません。老化防止を考えるには、バランスの取れた食事をすることと、適度な運動、十分な睡眠で体調を整えることが重要です。 〈ビタミンK〉 ビタミンKは、おもに血液の凝固にかかわるビタミンで、不足すると出血時に血液が固まりにくくなります。また、骨にカルシウムが沈着するのを助ける作用もあり、スポーツ選手などで、骨折予防にビタミンKを多くとる食事をしている方も多いようです。食品からの供給源としては、納豆や緑黄色野菜となり、とくに納豆には多く含まれています。しかし、大豆にはあまり多く含まれず、発酵することにより作り出されています。また、腸内細菌によっても合成もされますので、普通の食事をしていれば、不足することはありません。新生児の場合、腸内環境が整っておらず、ビタミンKの合成ができないため、生まれてすぐビタミンKのシロップを服用し、粉ミルクにもビタミンKが添加されています。不足しないようにするには、食品からの摂取とともに腸内環境を整えることも重要です。 本日の献立/2月2日(金)・豚肉とさといもの煮もの ・カリフラワーの柚子の香あえ ・福々豆 ・はくさいのすまし汁 ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 792kcal、たんぱく質 31.2g、脂質 21.1g ☆節分(せつぶん)☆ 今年は2月3日が「節分」となります。節分は本来、季節の変わり目を意味するもので、「立春(りっしゅん)」、「立夏(りっか)」、「立秋(りっしゅう)」、「立冬(りっとう)」の前日のことを言います。したがって、1年間に4回あり、季節の変わり目には鬼(邪気/じゃき)が生じると考えられ、それを払う行事が行われてきたようです。とくに立春の前日には、豆まきだけでなく、鰯(いわし)の頭を柊(ひいらぎ)の枝に刺して戸口に立てるなどの習慣が昔からあり、それが続けられてきました。ここで「鬼(邪気)」というのは、災難や病気などをあらわすもので、そういったことを追い払い、家族の健康や幸福を願うということになります。 鰯を使う習慣については、「土佐日記(935年ごろ)」によると、平安時代ではボラを使っていたようですが、これがいつの間にかイワシに変化していったようです。そして、イワシを焼くにおいと、ヒイラギのとげが鬼の目を刺すといったことから魔除けにつながっているようです。 この行事で使われてきたイワシや大豆は、どちらも栄養価の高い食品であり、子どもの成長や家族の健康には欠かせない栄養素や成分がたっぷり含まれた食品です。そして、これらを豆まきや飾りで使うだけでなく、料理としても使用しており、昔から食事の面からも健康を意識した行事あるといえるのではないかと考えられます。 今日は前日となりますが、給食では節分の献立として、「イワシのかば焼き」と、大豆にシロップときな粉ををまぶして手づくりで味付けした「福々豆(ふくふくまめ)」を献立に取り入れています。 ☆2/5(月)は、ビーフシチューがありますので、スプーンがあった方が食べやすいと思います。 本日の献立/2月1日(木)・厚焼き卵 ・水菜とはくさいの煮びたし ・キャベツのじゃこ炒め ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 773kcal、たんぱく質 34.7g、脂質 23.0g ☆みつば(三つ葉)☆ ミツバは、セリ科の野菜で、1本の茎に3枚ずつ葉が付くということが、この名の由来となっています。原産地は日本とされ、北海道から沖縄に至る各地や、東アジアに広く自生しており、古くから野生種を食用にしていました。栽培が始まったのは17世紀ごろからで、18世紀の初期には江戸で軟化栽培が始まったといわれています。 栽培は大きく分けて、関西を中心とした「糸みつば栽培」と、関東を中心とした「軟化みつば栽培」があります。「糸みつば」は、ハウス内で給排水、通気、温度などの環境を制御して栽培し、2〜3か月で収穫されるので、1年中出荷することができます。「軟化みつば」は、半年から1年の間、株を養成した後に掘りとって貯蔵し、日光をさえぎった穴ぐらなどの軟化床で25〜30cmになったところで、直射日光に当てて緑化させます。このとき根元から3cmくらい残して刈りとるものを「切りみつば」、根ごと収穫するものを「根みつば」といいます。 さわやかな香りとみずみずしい色、シャッキッとした歯ごたえが、日本料理の引き立て役となり、汁もの、蒸しもの、あえもの、天ぷらなど様々な料理に使われています。栄養面では、カロテン、ビタミンC、鉄などが比較的多く含まれています。 今日の給食では、厚焼き卵の青みとして使っています。 本日の献立/1月31日(水)・赤魚のから揚げ ・チンゲン菜としめじの炒めもの ・ブロッコリーの中華あえ ・オレンジ ・牛乳 栄養価 エネルギー 769kcal、たんぱく質 31.5g、脂質 20.4g ☆ブロッコリー☆ ブロッコリーは、地中海沿岸が原産地で、16世紀にはイタリアやフランスで栽培されていたようで、第二次世界大戦後になって欧米諸国に急速に広まりました。日本へは、明治初期に、よく似た野菜であるカリフラワーの少し後に渡来しましたが、あまり普及せず、1970年代になって食生活の洋風化に伴って食べられるようになりました。日本名はカリフラワーを「花椰菜(ハナヤサイ)」と呼ぶことから「緑花椰菜(ミドリハナヤサイ)」、「芽花椰菜(メハナヤサイ)」などといいます。品種は少なく、私たちが主に食べているのは、茎の頭頂部に大きな花蕾(からい/花のつぼみ)を一つだけつけるもので、「頂花蕾型(ちょうからいがた)」と呼ばれるものです。その他、「茎ブロッコリー」と呼ばれ、茎の上に小さな花蕾をつけた「側花蕾型(そくからいがた)などがあります。また、発芽させた芽を食べる「ブロッコリー・スプラウト」なども利用されています。 ブロッコリーは、栄養豊富な緑黄色野菜で、生の状態でビタミンCはレモン果汁の2倍以上も含み野菜の中ではトップクラスです。そして、発ガンを抑制するカロテン、貧血を予防する鉄や葉酸なども多く含むほか、カルシウムとその代謝を促すカリウム、整腸効果のある食物繊維なども多く含んでいます。このようなことから、欧米では「Croun of Jewel Nutrition(栄養宝石の冠)」と表現されているようです。年中出回っていますが、おいしいのは11月から3月ごろです。 今日の給食では、塩ゆでし、砂糖、しょうゆ、ごま油であえています。 本日の献立/1月30日(火)・豚肉と野菜の炒めもの ・さといもの煮もの ・おかか菜っ葉 ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 728kcal、たんぱく質 33.5g、脂質 18.5g ☆さといも(里芋)☆ さといもの原産地はインド東部からインドシナ半島にかけての熱帯地方です。原始マレー族の移動とともに、太平洋一帯に広まったとされています。日本へは中国を経て縄文時代に伝わり、お米より前の主食であったと考えられています。アジアの熱帯に分布する多年草で、タロイモなどの仲間になり、種子ではなく芋で増えます。芋は茎が肥大したもので、株の中心に大きな親芋があり、そこから子芋が分球して増えていきます。さらに分球したものを孫芋といいます。古い作物のわりに品種は少ない方ですが、子芋、孫芋を食べる「子芋用品種」、親芋と子芋を食べる「親・子芋兼用品種」、親芋を食べる「親芋用品種」、ズイキと呼ばれる葉柄を食べる「葉柄用品種」に分かれています。里芋の名前は、山で採れる自然薯(じねんじょ)などの山芋に対して、里で栽培されることがその名の由来となっています。8〜12月が収穫のピークとなり、その他の時期は、貯蔵されたものや、初夏にはトンネル栽培されたものが出回ります。おいしい時期は、9〜11月といわれています。 主な栄養成分は、炭水化物で、その多くはでんぷんが占めています。特殊な成分としては、ぬめりの成分であるガラクタンが含まれ、脳細胞を活性化させ、免疫力を高める効果があるといわれています。 今日の給食では、煮ものにしています。 ※明日(1/31)はマーボー丼がありますので、スプーンがあった方が食べやすいと思います。 |
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