5月7日(火)いじめ・いのちについて考える日
(校長先生のお話)
今日は、「いじめ・いのちについて考える日」です。みなさんには、「いじめの矢と心」について話したいと思います。ここに「心」があります。「心」にいじめの矢がいくつも刺さっています。 1つめの矢は、人の物を隠したり机やノートに落書きしたりする「いやがらせの矢」です。 2つめの矢は、失敗や人と違っていることを笑ったり真似をしたりする「からかいの矢」です。 3つめの矢は、遊ぶふりをして叩いたり蹴ったりする「暴力の矢」です。 4つめの矢は、その人がきたら話すのをやめたりする「無視や仲間外れの矢」です。 5つめの矢は、相手の嫌がることを言う「悪口・言葉の暴力の矢」です。 これら5つの「いじめの矢」は、みなさんの心に深く突き刺さります。 では、この「いじめの矢」はどうしたら抜けるのでしょうか? 例えば、いじめをしている人が反省し謝ってくれたり、周囲の人からの声掛けや励ましによって「いじめの矢」が抜けていきます。でもみなさんの「心」から「いじめの矢」は抜けても「心」には、矢の刺さった後が残り、10年後も20年後もこの傷跡や痛みは残ります。 以前にも話しましたが、「いじめられる側にも原因があり、いじめられるのは仕方がない」と考える人がいます。確かに「いじめられる側に原因がない」とは言えません。でもだからと言ってそれがいじめをしてよい理由にはなりません。どんな理由であろうと「いじめはダメ」なのです。いじめを解決する方法は、いじめている人をいじめ返すことではありません。みんなが「相手の気持ちになって考えることがいじめを解決するたった一つの方法」です。 |