朝会の校長先生の話における「ユニバーサルデザイン」
本校では、どの子にとってもわかりやすい授業づくり、過ごしやすい学級・学校づくり、すなわち、「誰もがわかりやすく、安心して参加できる教育環境づくり」に取組んでいます。これを、「学校のユニバーサル化」と言います。 毎週月曜日の朝、全校で児童朝会を行い、学校長がみんなの前で話をしています。6月8日(月)の児童朝会では校長先生がみんなにパネルを見せながら話をしました。「今日は、校長先生の考えをみなさんにお話しします。違う考え方の人もいるかもしれませんが、先生の考えを聞いてください」
そういうと校長先生は、話を聞くときに守ってほしい3つのきまりを、まずみんなに示しました。 (パネル1)「先生の顔を見て、話を聞く」 (パネル2)「しゃべらないで、静かに聞く」 (パネル3)「正しい 休め の姿勢で聞く」 これを見て、子どもたちは、静かに話を聞き始めました。 続けて校長先生が子どもたちに話したテーマは、 (パネル4)「かっこいいとは?」でした。 ・ かっこいいって、どんなことでしょう? (パネル5)顔やスタイル、服装などの「みため」も確かにありますが、それだけではありません。 ・ (パネル6)おとなの言うことをきかないようにする → (裏返す)×ちがいますね。 ・ (パネル7)決まったこと(授業中に学習、掃除の時間に掃除、給食当番など)をきちんとしない → (裏返す)×これもちがいますね。 ・ (パネル8)わざと、つまらなさそうにする → (裏返す)×これもちがいますね。 ・ (パネル9)ほかの人をおちょくるような態度をとる → (裏返す)×やっぱりちがいます。 ・ これらはすべて、(パネル10)「かっこいい」ではなく、「かっこわるい」です。 ・ では、(パネル11)どんな人がかっこいいのでしょうか? ・(パネル12)「思いやりのある人」 こんな人はかっこいいと思います。 ・(パネル13)「苦手なことから逃げずに、いっしょうけんめいがんばる人」得意なことや好きなことをがんばる人はたくさんいますが、苦手なことにもがんばれる人はかっこいいと、先生は思います。 ・(パネル14)「自分がしてほしいことを、他の人にしてあげる人」よく、他の人が嫌がることをしないようにしましょうと言われます。しかし、他の人が嫌がっていることがよくわからない人もいます。 そこで、先生は、自分がしてほしいことを、他の人にしてあげている人がかっこいいと思います。 ・(パネル15)今言ったような人は、おとなでもこどもでもかっこいいと思います。 ・(パネル16)最後まで静かにきいてくれてありがとうございました。 この日の話は、1学期開始から2カ月がたち、気持ちや行動に少し緩みが出始めている子どもたちへの、校長先生からのメッセージを、パネルを使って視覚的に示したものでした。パネルを使ったことで、子どもたちは、最後まで集中して聞くことができました。 各学級でも、その日のスケジュールを前に示しておいたり、学習の流れを教室内に掲示したりして、ユニバーサル化に努めています。 そんなようすもまた、6月10日の学習参観でご覧ください。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |