♯がんばる先生支援事業 「世界でひとつだけのチャイムをつくろう」第5時が終わりました その3
それぞれの班が手際よく準備をし、練習を始めます。演奏は決して高学年の児童だけではありません。自分たちの演奏を聴きながら、「もう少しゆっくり」「タイミングあわせよう」などと話し合っています。
ある班では、音の重なりを意識して、こんな話合いが行われました。 C1「(旋律から)少し遅らせて、音を重ねてみよう」 T「どれぐらい遅らせるの?」 C1「楽譜を指して、ここから重ねる」←2拍遅らせることがわかる C2「じゃあ、いっぺんやってみよう」 (演奏) T・C3「エッ?今のは一緒に重ねているんじゃない」 C2「そうかぁ、何か難しいなぁ」 C4「じゃあ、ちょっと交代してやってみる」 (演奏) T「どんな感じがした?」 C1・C3「音の大きさが違うからわかりにくい」 T「じゃあ、もう一度、今度は音の大きさを同じぐらいにしてみよう」 (演奏) T「今度はどうかな?音の感じは同じぐらいだったけど」 C2「思っていたイメージとは違う」 C1「少し耳がキーンとする」 T「じゃあ、どうするの?」 C「遅らせて重ねないで、同じタイミングで重ねるようにしよう」 実際に自分たちで試しながら、結論に至ることができました。担当教員は、子どもたちの考えや意見をうまく引き出すようにしていましす。 このように、すべての班で、6年生が中心となって、意見を出し合いながらチャイムは完成していきました。 さあ、再び全員が集合しました。いよいよ各班の演奏です。今回は、朝から順番に先生が作ったチャイムも演奏します。 ある班は6年生が1年生の手をもち、他の子がどこをたたくかさし示しながら演奏しました。 全部が終わると、みんな満足げに拍手です。これはすばらしいことをやり遂げた自分達への拍手なのでしょう。 ここで、サプライズが… 「ひみつ」ってなっていたところのチャイムは、先日授業を見に来てくださった地元の企業の方が、「自分たちもチャイムを作って協力したい」と言ってくださっているとのこと。 学校だけでなく、地元も一緒になってチャイムが作られるなんて、たいへんびっくりです。 さあ、次は、いよいよ録音です。どんなチャイムになるか、みなさんお楽しみに! 全校で、たてわりで、音楽で、学校のチャイムをつくる… 授業づくりをスタートさせようとした時は、どんな授業なのか、教職員のみんなにも 想像することができませんでした。しかし、何度も悩んで、話合って、見事、チャイムは完成しました。ここまでやってきた教職員と子どもたちのことが校長として本当にすばらしいと思っています。 だからこそ、より多くの皆さんに知っていただきたくて、取組みのすべてをホームページに公開しています。ご覧いただきありがとうございます。 なお、本校の研究活動にあたっては、2年間の長きにわたり、大阪市立本田小学校の今村友美先生にご指導・ご助言をいただきました。また、特に今回の実践については、奈良教育大学 副学長・理事の宮下俊也先生にもご指導いただきました。この場を借りてお礼申しあげます。 |