本日の献立/6月17日(月)・フレッシュトマトのスープ煮 ・サワーソテー ・食パン、りんごジャム、牛乳 栄養価 エネルギー 871kcal、たんぱく質33.3g、脂質 29.1g ☆トマト☆ トマトの原産地はアンデス山脈西側のペルー、エクアドル、ボリビアにかけての高原地帯で、現地では古くから食用とされていました。膨らむ果実という意味で「トマトル」の名で栽培されていたことがトマトの語源となったようです。新大陸発見によりヨーロッパ各地へ伝わりましたが、当初は観賞用として栽培され、19世紀になって、イタリアやギリシャを中心としてトマトの料理や加工品がつくられるようになったようです。日本へは、江戸時代の初期にオランダ人により長崎に伝えられましたが、強い香りが好まれず、観賞または薬用として用いられました。明治時代に入って、アメリカから食用品種として改良されたものが伝わりましたが、やはり酸味や香りが日本の食卓にはなじまなかったようです。しかし、第二次大戦後の食生活の洋風化にともない、栽培技術の発展とさらなる品種改良がおこなわれたことによって、消費量も増加し、今では重要な野菜の一つとなっています。 トマトは他の野菜に比べて、一度にたくさん食べやすく、栄養を摂取しやすい野菜です。鮮やかな赤色の成分はリコピンによるもので、有害な活性酸素を除去する抗酸化作用があり、老化の抑制のほか、動脈硬化、ガンなどを予防するなどの効果が期待されています。 今日の給食では、生のトマトをスープの具材として使っています。 本日の献立/6月14日(金)・切り干し大根のいため煮 ・五目汁 ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 724kcal、たんぱく質31.3g、脂質 16.1g ☆切り干しだいこん☆ 切り干しだいこんは、生のダイコンを裁断機などで細く切り、天日で乾燥させたものです。関西では「千切りだいこん」とも呼びます。乾燥させることで、保存性が高まるだけでなく、独特の風味や食感が生まれ、日本料理の食材として、古くから親しまれてきました。主産地は宮崎県で、11月中旬ごろから冬の間につくられます。 最近では、健康的な食品として話題になっており、乾燥させることで栄養価がアップするというような表現がよく見られ、生のだいこんと重量で比較し、カルシウムは約20倍、鉄や食物繊維は約16倍となっています。しかし、これは乾燥により栄養素の量が増えたというわけではなく、乾燥により水分などが減ったことにより、同じ重量で比べると、水分以外の成分割合が増えているのです。ただ、水で戻して料理をしても完全に元の状態に戻るわけではありませんので、料理として食べる場合、カルシウムや鉄、食物繊維などは、生を使った場合より多くとることができ、煮ものなどでは、2〜3倍、炒め物で3〜4倍程度とることができ、不足しがちな栄養素の補給に役立ちます。ただし、ビタミンB群、Cなど水溶性の栄養素は、生のものより減ってしまいます。 今日の給食では、定番の炒め煮にしています。 本日の献立/6月13日(木)・オクラのかつお梅風味 ・オレンジ ・黒糖パン(1/2)、牛乳 栄養価 エネルギー 678kcal、たんぱく質30.1g、脂質 18.2g ☆食中毒を防ぎましょう!☆ 日本各地で梅雨入りとなり、大阪も少し遅れ気味のようですが、もう間近という季節になりました。この時期は一年の間でも最も細菌性の食中毒が多くなります。おもな症状は、嘔吐、下痢、発熱などですが、場合によっては命にかかわることもあります。給食室でも細心の注意を払っていますが、ご家庭でも十分注意していただきたいと思います。 本日の献立/6月12日(水)・ハムと野菜の中華スープ ・きゅうりの辛味づけ ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 719kcal、たんぱく質28.8g、脂質 17.7g ☆チンジャオニューロウスー(青椒牛肉絲)☆ チンジャオニューロウスーというのは、中国の料理です。「チンジャオ(青椒)」は辛味のない緑色の唐辛子で、今で言うとピーマンやししとうなどになり、「ニューロウ(牛肉)」は漢字の通り牛肉、「スー(絲)」は細切りのことを示します。ということで、ピーマンと牛肉を細切りにして炒めた料理となります。 もともとは、福建省の料理といわれ、豚肉を使用するのが一般的で、この場合「チンジャオロウスー(青椒肉絲)」となります。中国では「肉」と書いた場合は豚肉の肉を示すようで、他の肉を使った場合は、その種類がわかるようにすることが多いそうです。日本では、牛肉を使っていても「青椒肉絲」と表記することも多いです。 本日の献立/6月11日(火)・みそ汁 ・牛ひじきそぼろ ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 754kcal、たんぱく質32.8g、脂質 18.2g ☆そぼろ☆ 「そぼろ」というのは、こんがらがった様子や物が乱れた様子をあらわす言葉ですが、料理では、豚や鶏の挽肉、ゆでてほぐした魚肉やエビ、とき卵などを汁気がなくなるまでパラパラに細かく炒ったものをいいます。「でんぶ(田麩)」のように、より細かくしたものを「おぼろ(朧)」と呼び、粗いおぼろということで、「粗朧(そおぼろ)」が「そぼろ」になったようです。味つけして炒ったものをごはんや料理にのせたり、混ぜ合わせたり、また、煮ものなどにも加えて使用します。長崎の料理で「浦上そぼろ」という料理がありますが、これは挽肉などが入っているわけではなく、豚肉、ゴボウ、もやしなどを使った甘辛い、金平のような炒め料理で、今回のそぼろとは意味が違うようです。こちらの方はポルトガルの宣教師が肉を食べる習慣がなかった日本人に、野菜といっしょに肉を食べることを教え、ポルトガル語で「余りもの」という意味の「ソブラード」が語源になったといわれています。 今日の給食では、牛挽肉とひじきに、調味料を加えて炒めてそぼろにし、手作りのふりかけにしています。 |
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