食育つうしん(2020年12月)を掲載しました。
配布文書のコーナーに食育つうしん(2020年12月)を掲載しました。
☆こちらからどうぞ!⇒食育つうしん(2020年12月) 本日の献立/12月4日(金)・はくさいのおひたし ・りんご ・コッペパン、ブルーベリージャム、牛乳 栄養価 エネルギー 892kcal、たんぱく質 34.3g、脂質 27.7g ☆うどん/カレーうどん☆ うどんは、小麦粉に塩水を加えてこねたものを麺にした日本で生まれた食品です。その発祥には諸説があり明確ではありませんが、奈良時代に中国から伝わった「混沌(こんとん)」というお菓子がもとになったのではないかといわれています。混沌は小麦粉の皮で餡(あん)を包んだ団子(だんご)またはワンタンのようなもので、これを温かい汁に入れるようになって「温飩(おんとん)」と呼ばれ、これが「うんとん」となり、「うどん」に変化していったといわれています。そして、室町時代になって、現在のような麺としてのうどんになったと考えられています。その後、庶民の間にもひろまり、江戸時代に入って、しょうゆで味付けしただしにうどんを入れるようになったそうです。 カレーうどんについては、各地、各店でいろいろな工夫を凝らされる中、1904(明治37)年ごろ、東京、早稲田のあるお店で考案されたとされています。 今日の給食では、昆布とけずりぶしでとっただしに、牛肉、うすあげ、野菜を加えて、カレールウの素、しょうゆなどで味つけしたカレー汁に、ゆでたかんめんを加えています。 本日の献立/12月3日(木)・田辺大根の煮もの ・田辺大根葉のみそ汁 ・ミニフィッシュ ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 752kcal、たんぱく質 35.0g、脂質 15.4g ☆田辺大根☆ 田辺大根は、大阪で古くから栽培されてきた品種で、「なにわの伝統野菜」のひとつとなっています。江戸時代に栽培が始まり、摂津国東成郡田辺地区(現在の大阪市東住吉区)の特産として定着しました。明治時代では、根の部分は縦横がほぼ同じ大きさだったようですが、次第に縦長となり、長さ20cm、太さ9cm程度の大きさに改良されました。その後大正、昭和と時代が移るにつれ、食生活の洋風化や生産性を重視する農業の変化に伴い、生産量は減少し、さらに1950年ごろにウイルス病が発生したことにより、その姿は見られなくなりました。その後1999年ごろから復活させようとする声が高まり、少しずつ生産量も増えているようです。大阪市の学校給食でも、年に一回ではありますが、地域を限定して実施するようにしており、今年度は、平野区での実施となりました。 だいこん本来の苦みが感じられ、年配の方であれば、なつかしく思われるかもしれません。加熱すると甘味が増し、やわらかくなりますが、煮崩れしにくい特徴を持っていますので、煮物や汁物に向いています。 今日の給食では、根の部分は煮ものに、葉の部分はみそ汁に使用しています。 本日の献立/12月2日(水)・鶏肉と一口がんもの煮もの ・野菜のそぼろ炒め ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 759kcal、たんぱく質 31.4g、脂質 19.6g ☆卵豆腐☆ 卵豆腐は、味つけしただし汁と溶き卵を合わせ、角形の容器に入れて蒸し固めた日本の料理です。豆腐の名がついていますが、現在の料理法では、大豆を原料とした豆腐は使用していません。日本の料理では、ごま豆腐や杏仁豆腐のように、柔らかで四角い料理に豆腐の名を使用することがあります。 卵豆腐の歴史については、よくわかっていませんが、1785年に出版された書物に調理法が掲載されているため、江戸時代に考案されたものではないかと考えられています。これによると当時は固まる前の豆腐に卵を加えて蒸し固めたものとなっており、こちらの方が卵豆腐の名にふさわしいものかもしれません。 今日の給食では、けずりぶしてとった出し汁をみりん、塩、うす口しょうゆで味けし、液卵と合わせて、スチームコンベクションオーブンで蒸し固め、手づくりで提供しています。 本日の献立/12月1日(火)・ほうれん草のソテー ・スープ ・ヨーグルト ・黒糖パン、牛乳 栄養価 エネルギー 786kcal、たんぱく質 39.0g、脂質 20.9g ☆かぜ等の感染症予防と栄養素☆ かぜ、インフルエンザ等の感染症は、おもに空気中に漂っているウイルスが鼻やのどなどから体内へ入って増殖することで発症します。これらを食事の面から予防するには、栄養バランスの整った食事をして免疫力を高め、ウイルスを寄せつけないようにすることが重要となります。 特に、たんぱく質とビタミンA、ビタミンCには次のような点から効果があると考えられています。 ・たんぱく質…体を温め、寒さに対する抵抗力を高める。 ・ビタミンA…のどや鼻などの粘膜や皮膚を健康に保つ。 ・ビタミンC…免疫力を高めて、かぜ等をひきにくくする効果がある。 ただし、栄養素はひとつだけ多くとっても効果的に作用しないので、全体的なバランスを整えたうえで、これらの栄養素を十分に摂取するように心がけましょう。また、手洗いを習慣づけることや睡眠を十分にとることなどもかぜなどの予防には大切な要素となります。これからますます寒くなりますので、体調をくずさないように注意しましょう。 |