本日の献立/3月1日(月)・きゅうりの赤じそあえ ・みそ汁 ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 806kcal、たんぱく質 26.3g、脂質 23.6g ☆鰯(いわし)☆ イワシ類と呼ばれている魚はマイワシ(真鰯)、カタクチイワシ(片口鰯)、ウルメイワシ(潤目鰯)の3つの仲間に大きく分かれています。マイワシは、日本各地の沿岸、樺太、東シナ海に分布し、大きくなると25cm程度にまでなります。カタクチイワシは、日本各地の沿岸、朝鮮、中国などに分布しており、マイワシよりも小型で15cmくらいにしかなりません。ウルメイワシは本州中部以南、朝鮮、ハワイ、アメリカ西海岸、オーストラリアなどに分布し、20cmくらいになります。 イワシ類には、脂質の含有量が多く、とくに成人病の予防効果が高いといわれるEPAやDHAなどの成分が多く含まれています。また。骨ごと食べる料理法や加工品などではカルシウムも多くとることができるので、健康面でも注目されている魚です。 4日の給食では、イワシに衣をつけて天ぷら用に加工した製品を使用しています。小さめの鰯を油で揚げているので、骨も気にならずに食べることができます。 今日の給食では、フライ用に加工された製品を給食室で揚げており、骨ごと食べることができます。 本日の献立/2月26日(金)・キャベツのサラダ ・洋なし(カット缶) ・コッペパン、ソフトマーガリン、牛乳 栄養価 エネルギー 855kcal、たんぱく質 32.2g、脂質 29.9g ☆小麦粉(こむぎこ)☆ 小麦粉は、小麦を粉砕してできた粉末で、小麦はコーカサス地方からイラクあたりにかけてが原産とされています。麦類は人類最古の作物とされ、今からおよそ1万5千年前にメソポタミア、シリア、パレスチナを結んだ地域、いわゆる「肥沃(ひよく)な三日月地帯」で栽培が始まったと考えられています。当初は、麦や雑穀の混ざったものを石と石の間に挟んで砕き、焼いて食べていたようですが、土器がつくられるようになると、粗挽きにした麦をお粥(かゆ)のようにして食べたといわれています。現在のような普通小麦の栽培は、紀元前5千5百年ごろに始まり、ヨーロッパやアフリカへと広がり、紀元前3千年ごろの古代エジプトでは、石臼で小麦をひき、水を加えてこね、パンのようなものを焼いていたそうです。紀元前6百年ごろの古代オリエント時代になると、回転式の石臼が考えだされ、ヨーロッパや中国にも伝わり、水車や風車を利用するようにもなってきました。そして、18世紀のイギリスの産業革命において、ワットによる蒸気機関の発明により、大規模な製粉工場が登場しました。 日本では、弥生時代の中ごろには栽培が始まり、小麦を重湯(おもゆ)のようにして食べていたようです。その後、お粥や粉を平焼きにして食べるようになりました。飛鳥時代になって中国から麺類が伝えられ、鎌倉時代には、まんじゅうなども作られるようになりました。そして、江戸時代以降になり、日本でも製粉技術が発展し、一般にも普及するようになりました。今では小麦粉は、世界中で最も重要な食品の1つとなっています。 今日の給食では、小麦粉を炒めて、手作りのルウをつくり、シチューの材料にしています。 本日の献立/2月25日(木)・きゅうりとコーンのサラダ ・いちご ・牛乳 栄養価 エネルギー 808kcal、たんぱく質 28.1g、脂質 19.5g ☆いちご(苺)☆ イチゴは、バラ科の植物で園芸学の上では、スイカやメロンのように野菜として分類されていますが、栄養学の上では、甘さやその特性による食べ方などによって、果実類として分類されています。また、その果実を食べていると考えがちですが、赤くて甘い部分は果実ではなく「花托(かたく)」と呼ばれる部分で、本来の果実は小さなつぶつぶの部分となります。 1960年代までは、5〜6月ごろの春から初夏にかけての時期を旬とする食品でしたが、今では食生活の変化とハウス栽培の普及や品種改良によって収穫時期にも変化が起こり、クリスマスに合わせての栽培もおこなわれることから12〜5月に収穫が集中し、とくに3〜4月にピークを迎えるようになりました。 栄養面では、ビタミンC、カリウム、食物繊維、葉酸が多くに含まれています。とくにビタミンCが豊富で、中くらいのものを10個程度食べると1日分の必要量がとれるほどです。 本日の献立/2月24日(水)・高野豆腐のいり煮 ・うすくず汁 ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 726kcal、たんぱく質 34.9g、脂質 15.4g ☆レモン(檸檬)☆ レモンの原産地は、インド北東部のヒマラヤ地方とされ、中国へは10世紀ごろに伝わりましたが、あまり普及しませんでした。西洋方面へは12世紀ごろアラビア人によりスペインに伝えられ、これを十字軍がフランスへ持ち帰り、栽培が広がりました。そして、新大陸発見以降にアメリカへ持ち込まれ、カリフォルニアに大産地ができました。大航海時代には、スペイン、ポルトガル、イギリスなどで、航海中のビタミンC不足による壊血病が問題となり、レモンが脚光を浴びることになりました。日本へは明治時代に伝わり、瀬戸内地方を中心に栽培が広がりましたが、1964年(昭和39)にレモンの輸入自由化により、国内での生産は激減しました。しかし、輸入レモンの防かび剤の残留が問題となり、国産レモンの栽培面積も徐々に広がってきているようです。国内では広島、愛媛、和歌山などで多く栽培しており、品種により収穫時期の差がありますが、露地栽培のものでは、9〜1月ごろが旬となります。 大阪市の学校給食では、国産レモンを使用しており、今日の「赤魚のレモン醤油かけ」では和歌山産のものを使用しています。 本日の献立/2月22日(月)・コーンとはくさいのスープ ・かぼちゃのプリン ・おさつパン、牛乳 栄養価 エネルギー 760kcal、たんぱく質 30.1g、脂質 26.1g ☆プリン☆ 日本で一般にいうプリンは、鶏卵、牛乳、砂糖などを材料としてつくられた甘い洋菓子で、これはプディングという料理がもとになっており、カスタードプディングと呼ばれます。プディング(pudding)はイギリスの料理で、小麦粉、卵、肉、牛乳、果物などの材料を混ぜて、砂糖、塩、香辛料などで味つけし、蒸したり焼いたりして固めた料理です。その発祥は大航海時代最中の16世紀のことで、食料の補給が困難な船の中で、材料を無駄にしないために考え出された料理です。カスタードプディングができたのは、18〜19世紀のフランスといわれ、フランス語ではクレーム・ランヴェルセ(Crème renverse)と呼ばれているそうです。ランヴェルセは、ひっくり返すというような意味で、出来上ったものを皿にひっくり返して盛り付けるところから名づけられたようです。 日本に伝わったのは、江戸時代後半から明治時代の初期といわれ、1872年の書物では「ポッディング」の名で紹介されていましたが、いつの間にか「プリン」と呼ばれるようになったようです。 今日の給食では、製品やインスタントではなく、給食室の中で鶏卵、牛乳、クリーム、砂糖に、かぼちゃのペーストを合わせて蒸し焼きにし、手づくりの「かぼちゃのプリン」にしています。 ※大阪市の学校給食 食物アレルギー個別対応についての資料を配布文書欄(その他のお知らせ)に掲載しました。 こちらからどうぞ⇒大阪市学校給食 食物アレルギー個別対応について(2021年) |