本日の献立/6月10日(木)・オクラの甘酢あえ ・オレンジ ・黒糖パン(1/2)、牛乳 栄養価 エネルギー 672kcal、たんぱく質 31.9g、脂質 18.8g ☆オレンジ☆ 一般にオレンジというと、柑橘類の分類ではスイートオレンジのことをさし、日本でよく出回っているのは、バレンシアオレンジとネーブルオレンジです。スイートオレンジはインド東北部が原産とされ、中国から中近東、そして十字軍の遠征(11〜13世紀)以降に地中海地域にも伝わりました。その後16世紀になってポルトガル人が中国から再び持ち帰ったものがもとになり、地中海地域での品種が育成され、19世紀以降、新大陸(南北アメリカ)へ持ち込まれ、大産業へと発展しました。 バレンシアオレンジは、1870年代にイギリスからカリフォルニア、フロリダに伝わり、カリフォルニアを訪れたスペイン人がバレンシア地方のオレンジに似ているといったことがこの名の由来となったそうです。 ネーブルオレンジは、19世紀の初めにブラジルで発生した品種で、カリフォルニアの気候に合い、大きな産業へと発展しました。日本へも1889年に伝わり、各地で栽培されるようになりました。ネーブルオレンジは、二重果(にじゅうか)といって、果実の中にさらに果実ができるもので、その部分の表皮がへそのようになり、英語でへそをあらわす「navel(ネーブル)」がその名の由来となりました。 どちらも、ビタミンCやクエン酸なども多く含むことから風邪予防や疲労回復などの効果が期待されます。 今日の給食では、アメリカ産のバレンシアオレンジを使用しています。 本日の献立/6月9日(水)・枝豆 ・ハムと野菜の中華スープ ・ミニフィッシュ ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 744kcal、たんぱく質 31.7g、脂質 18.7g ☆チンジャオニューロウスー(青椒牛肉絲)☆ チンジャオニューロウスーというのは、中国の料理です。「チンジャオ(青椒)」は辛味のない緑色の唐辛子で、今で言うとピーマンやししとうなどになり、「ニューロウ(牛肉)」は漢字の通り牛肉、「スー(絲)」は細切りのことを示します。このことから、ピーマンと牛肉を細切りにして炒めた料理となります。 もともとは、福建省の料理といわれ、豚肉を使用するのが一般的で、この場合「チンジャオロウスー(青椒肉絲)」となります。中国では「肉」と書いた場合は豚肉の肉を示すようで、他の肉を使った場合は、その種類がわかるように書くことが多いそうです。日本では、牛肉を使っていても「青椒肉絲」と表記することも多いです。 今日の給食では、ピーマンと牛肉のほかにたけのこを使用し、しょうがで風味をつけ、砂糖、しょうゆ、オイスターソースで味つけし、でん粉でとろみをつけています。 本日の献立/6月8日(火)・キャベツの赤紫蘇あえ ・みそ汁 ・牛乳 栄養価 エネルギー 750kcal、たんぱく質 29.2g、脂質 15.9g ☆にら(韮)☆ ニラは中国西部が原産とされ、日本、インドなど東部アジアに広く分布しており、中国では古くから野菜として利用されています。日本でもまだ野菜の種類が豊富ではなかった昔から、栽培しやすく栄養のある野菜とされていたようで、「成形図説(1801〜1804年ごろ)」には「加美良(かみら)」、「古美良(こみら)」などの名前で記載があり、「本朝食鑑(ほんちょうしょっかん/1697年)」には効能や食べ方、「菜譜(さいふ/1714年)」には栽培法が記されています。昭和30〜40年代には健康野菜としての消費が急増し、近年には軟化栽培した「黄ニラ」や、つぼみのついた「花ニラ」なども栽培されるようになりました。 特有の強い香りは、ニンニクなどと同様にアリシンなどの硫化アリルによるもので、ビタミンB1の吸収や糖分の分解を促進させます。そのほかカロテン、ビタミンB2・C、カルシウム、カリウムなどを豊富に含み、栄養価の高い緑黄色野菜です。 今日の給食では、「そぼろ丼」の具として使用しています。また、この献立は、一昨年度の献立コンクールで、本校が出品し、最優秀賞となった献立で、たいへん好評であったため、定番の給食献立となりました。 ※スイセンとの誤食に注意! ニラは、身近な場所に自生するほか、家庭でもよく栽培されていますが、スイセンの葉とよく似ており、誤食による食中毒事故が毎年よく起こり、とくに4〜5月に多く発生しています。市販されているもの以外を食べる場合は、注意が必要です。 本日の献立/6月7日(月)・三度豆とコーンのサラダ ・てぼ豆のスープ ・コッペパン、りんごジャム、牛乳 栄養価 エネルギー 828kcal、たんぱく質 37.7g、脂質 24.7g ☆三度豆(さんどまめ)☆ サンドマメは、サヤインゲン(莢隠元)とも呼び、インゲン豆の若さやを野菜として食べる食品です。サンドマメというのは、関西での呼び名で、生育が早く、1年に3回も収穫ができるということがこの名の由来となっています。原産地は、中央・南アメリカとされ、新大陸発見後ヨーロッパ全域に広まりました。日本へは、1654年(承応3)に隠元禅師(いんげんぜんじ/1592〜1673)が、明(みん)から伝えたとされます。しかし、関西では、フジマメのことをインゲンマメとも呼ぶ地方もあり、隠元禅師が伝えたのはどちらなのか、真相ははっきりしていません。伝わった当時は、豆として利用していたもので、さやごと食べるようになったのは、江戸時代の末期に伝わった品種からサヤインゲン用の品種がつくられてからのようです。 おもな産地は、千葉、北海道、鹿児島などで、年中出荷されていますが、おいしいのは、6〜9月ごろとされています。また、以前は、料理をする前にスジをとる必要がありましたが、品種改良によって、筋のないタイプがつくられるようになり、今では、市場に出回るものの9割が「すじなし」になっています。 豆を未熟な状態で食べるため、豆と野菜両方の栄養的な特徴を持っており、豆として食べたときにはない、βカロテンやビタミンCなども含んでいます。 今日の給食では、コーンとともにワインビネガー、砂糖、塩、うす口しょうゆ、オリーブ油でつくったドレッシングであえています。 本日の献立/6月4日(金)・厚揚げのピリ辛じょうゆかけ ・きゅうりの中華あえ ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 766kcal、たんぱく質 31.7g、脂質 20.4g ☆歯と口の健康週間☆ 6月4日〜10日の一週間は、6(む)、4(し)にちなんで、厚生労働省、文部科学省、日本歯科医師会、日本学校歯科医師会などの主催により、「歯と口の健康週間」とし、歯と口の健康に関する正しい知識を得ることや、歯科疾患の予防に関する適切な習慣を身につけることなどにより、国民の健康保持増進を図ることを目的としたものです。 1928年(昭和3)に日本歯科医師会により、「虫歯予防デー」としてはじまり、その後呼び名が変わりながら続いていましたが、1943年(昭和18)に一時中止となり、1949年(昭和24)に「口腔衛生週間」として復活し、その後も名称変更しながら、2013年(平成25)より「歯と口の健康週間」と呼ばれるようになりました。 健康な強い歯をつくるためには、カルシウムの多い食べ物をとるだけでなく、その吸収を高めるためのビタミンD、歯の土台をつくるたんぱく質、そして歯やあごに適度な重を与えるための噛み応えのある食事が役立ちます。 この期間に歯と口の健康について考えてみましょう。 〈歯をつくるカルシウムが多い食べ物〉 牛乳・乳製品、小魚、海藻、大豆・大豆製品、緑黄色野菜など 〈歯の土台となるたんぱく質が多い食べ物〉 肉類、魚介類、卵類、牛乳・乳製品、大豆・大豆製品など 〈カルシウムの吸収を高めるビタミンDが多い食べ物〉 魚、きのこ類など 〈歯をじょうぶにするかみごたえのある食べ物〉 食物繊維の多い食べ物や堅い食べ物は歯茎やあごを刺激し強くする。 |
|