本日の献立/1月31日(火)・菊菜と白菜のおひたし ・みそ汁 ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 716kcal、たんぱく質 30.6g、脂質 19.6g ☆菊菜(きくな)☆ 菊菜は、春に黄色の花を咲かせることから「春菊(しゅんぎく)」とも呼ばれています。原産地は地中海沿岸とされ、ヨーロッパでは観賞用として栽培されていましたが、アジアに伝わる過程で食用として栽培されるようになったと考えられています。日本以外で食用としているのは、中国、インド、東南アジアなどのようです。日本へは室町時代に朝鮮半島や沖縄を経由して伝わったようで、「高麗菊(こうらいぎく)」、「琉球菊(りゅうきゅうぎく)」、「ローマ菊」などの名で呼ばれていました。 栄養価の高い緑黄色野菜で、カロテン、ビタミンB2・C・E、カルシウム、鉄などを豊富に含んでいます。独特の香り成分には、食欲の促進、消化促進などの働きがあるといわれています。旬は、11月〜3月で、おひたしなどのあえ物のほか、鍋物などにも欠かせない食材となっています。 今日の給食では、白菜と合わせておひたしとして使用してします。 本日の献立/1月30日(月)・紅白なます ・五目汁 ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 776kcal、たんぱく質 27.3g、脂質 27.0g ☆紅白なます☆ 「なます」は「膾」と書き、もともと古代中国では細切りの生肉や生魚のことをあらわし、これが日本へも伝わりました。古事記や日本書紀にも記述があるようで、なますの語源は「なましし(生肉)」や「なますき(生切)」ではないかと考えられています。酢を使うため、なますを「生酢」と勘違いしている人も多いと思いますが、酢で味付けすることが主流となったのは、その後のことなので、これは誤りとなります。酢の物全般をなますと呼ぶようになったのは、室町時代の院政期(1086〜1185年ごろ)からになるようです。今では、正月のおせち料理や祝い事の一品として細切りの大根または干し柿などで赤と白を彩った「紅白なます」がよく提供されています。 本日の献立/1月27日(金)・じゃこ豆 ・焼きのり ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 752kcal、たんぱく質 31.4g、脂質 19.7g ☆筑前煮☆ 筑前煮は、福岡県の北西部あたりの郷土料理で、かつてこのあたりを「筑前国(ちくぜんのくに)」と呼んでいたことからこの名で呼ばれています。しかし、これは九州以外での呼び名で、地元では「がめ煮」と呼ばれているそうです。この名の由来にはいろいろな説がありますが、当地の言葉で、寄せ集めるというような意味の「がめり込む」という言葉がもとになったとか、「どぶがめ」と呼ばれたスッポンをつかっていたからとか、博多湾のカメを材料に使っていたからなどいろいろと言われています。 現在は鶏肉を主材として使用することがほとんどで、他にこんにゃく、しいたけ、ごぼう、れんこん、にんじん、だいこん、たけのこ、さといもなどを使用し、最初に油で炒めてから、だし汁と調味料で甘辛く煮込みます。炒りつけてから煮るので「炒り鶏(いりどり)」と呼ばれることもあります。学校給食で郷土料理として紹介され、各地で使用されたことから、全国に広まったと言われています。 本日の献立/1月26日(木)・ブロッコリーとコーンのサラダ ・ミニフィッシュ ・コッペパン、バター、牛乳 栄養価 エネルギー 815kcal、たんぱく質 35.2g、脂質 32.6g ☆バター(牛酪)☆ バターの歴史は古く、紀元前3500年ごろのメソポタミアの石板にバターらしきものを作る人の姿が描かれているほか、聖書にも多くの記述がみられるそうです。日本では牛乳を煮詰めてつくった「蘇(そ)」というものが8世紀ごろに伝わり、これがバターやチーズに近いものだったとされています。その後、23日のホームページで、白牛の飼育を始めたことで紹介した徳川吉宗(1684〜1751年)が、「ぼうとろ」や「白牛酪(はくぎゅうらく)」の名でわずかに生産していたようです。本格的に製造されるようになったのは、明治時代になってからで、福沢諭吉が1870(明治3)年に刊行した「肉食之説」にもバターのことを「消化を助ける妙品なり」として紹介しています。そして、1872(明治5)年に東京の麻生の農場で試験生産されたのち、1885(明治18)年ごろから工場での生産が始まりました。 成分のほとんどは、脂肪となっていますが、ビタミンAも多く含まれています。特有の香りが好まれ、様々な料理や加工食品の材料として使用されています。 今日の給食では、キューブ型のバターをコッペパンに添えています。 本日の献立/1月25日(水)・ごぼうサラダ(ノンエッグドレッシング) ・パインアップル(カット缶) ・牛乳 栄養価 エネルギー 834kcal、たんぱく質 28.1g、脂質 22.9g ☆ごぼう(牛蒡)☆ ごぼうの原産地は、ユーラシア大陸北部、ヨーロッパ、中国と言われ、日本へは平安時代に中国から朝鮮半島を経て薬草として伝わったとされています。日本でも当初は薬用として使用され、平安中期ごろには宮廷料理として使われた記述があるようです。独特の香りや歯ごたえが親しまれていますが、食用としているのは、日本と台湾くらいのようです。 貯蔵がきくので年中出回りますが、旬は作型により、11〜1月、4〜5月に分かれ、どちらかというと秋に収穫される前者が主流となっています。 成分の方は、薬草として用いられていただけあって多くの効能が知られています。食物繊維は、野菜の中でもトップクラスで、整腸作用に加え、動脈硬化やがんの予防に、また、糖分の吸収を抑えることから糖尿病などの予防効果も期待されます。そのほか、カリウム、カルシウム、鉄、マグネシウムなどのミネラル成分も多く含んでします。 今日の給食では、コーンとともに薄く味をつけて煮たものに、ノンエッグドレッシングを添えて、ごぼうサラダにしています。 |
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