校長室の窓vol16「睡眠と学力」part2上図をご覧ください。睡眠不足が引き起こす悪影響を示しています。私もそうなのですが、睡眠不足になると、自分の子ともに厳しく接してしまうことがあります。いらいらもしますし、集中できないこともあります。保護者の皆さんは、いかがでしょうか。大人でも睡眠不足になるとしんどいですから、子どもたちにも同じ現象が起きることは想像できますよね。 教育学者の陰山秀男先生は、子どもたちの学力や体力の低下の原因の一つに、子どもの睡眠不足が挙げられるあると説明されています。子どもたちの睡眠不足は、私たち大人の声かけで改善されることもあります。スマホやゲームの家庭内における約束(校長室の窓vol5及び6を参照してください)なども含めて、私たち大人の果たす役割はとても重要です。ご家庭でも、お子さんの睡眠について、ぜひ、お話をしてくださいね。 次回の校長室の窓vol17は「読書と読み聞かせ」についてです。 9月4日(金)に配信する予定です。 校長室の窓vol15「睡眠と学力」まだまだ暑い日々が続きますが、2学期がスタートしました。今後とも、北津守小学校への変わらぬご支援とご協力を賜りますよう、よろしくお願いします。 さて、2学期はじめの校長室の窓は、「睡眠と学力」についてです。夏休みの間に、少し不規則な生活になった子どもたちもいるかもしれません。今回は、規則正しい睡眠が学力とどのように関係しているのかを考えてみましょう。 昨年度の全国学力・学習状況調査で、以下のような児童への質問がありました。 ・「毎日、同じくらいの時刻に寝ていますか」 ・「毎日、同じくらいの時刻に起きていますか」 皆さんのお子さんの就寝と起床の時刻はいかがでしょうか。上図のデータは、就寝と起床の時刻と学力の関係を示しています。データからは、「毎日、同じくらいの時刻に就寝し、毎日、同じくらいの時刻に起床している子どもの方が学力は高くなる傾向にある」という結果を読み取ることができます。 平均正答率でみると、睡眠時刻を守っている児童と全く守っていない児童とでは、15%以上の差があります。学力を向上させるためには、規則正しい睡眠をとることが大切であるということですね。 次回の校長室の窓vol16は「睡眠と学力」part2です。 9月1日(火)の配信予定です。 校長室の窓vol14「言葉の言い回し」さて、今回の校長室の窓は、「言葉の言い回し」についてです。上図のそれぞれAとBをご覧ください。 まずは、1の宿題のやりとりから。ご家庭でも、宿題をするように子どもたちに声かけをしていただき、ありがとうございます。その時に、どのようにお話をされますか。Aのように話しかけると、子どもたちは、「わかってるよ」「後でするわ」というような返事をしませんか。 Bのような言い回しの子どもたちの答えは、「今日の宿題は、漢字と計算ドリルやで」となり、「そうなんや、頑張ってね」と子どもたちを励ますことができます。すでに宿題が終わっていて、「計算ドリルやけど、もう終わったよ」と子どもたちが返事をしたときには、「すごく早いね、もう終わったの」と認めながら、「ちょっと見てもいいかな」と宿題の確認をすることができるかもしれません。 2の学校の準備や、3のご飯を食べることについても、少しだけ言葉の言い回しを変えると、子どもたちが素直に保護者の言葉を受け止めることができる場合があります。いつもできるわけではないと思いますが、少しでも意識すれば、子どもたちとのコミュニケーションもうまくいくかもしれませんね。 1学期は、14回の「校長室の窓」を配信しました。保護者の皆さんから「いつも見ていますよ。」と声をかけていただき、とても嬉しくて、励みにもなりました。子どもたちから「算数の探検を、お家の人と一緒にしたよ。」と教えてもらうこともありました。 「校長室の窓」をご覧いただいた保護者の皆さん、地域の方々に感謝申しあげます。本当にありがとうございます。2学期以降も、週2回程度のペースで配信していきます。ご家庭での子育てや地域での子どもたちの見守りに、少しでもお役に立てればと思います。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。 次回の校長室の窓は「睡眠と学力」についてです。 8月28日(金)の配信予定です。 校長室の窓vol13「算数の探検」part2もし、お子さんの答えが正解だったら、どうしてわかったのか、どのように解いたのかを聞いてください。そうすることで、説明する力、他者に教えるためのコミュニケーション力が身につきます。どのように正解を導き出したのかを振り返ったり、他者に説明したりすることで、学力は確実に定着していきます。 次回の校長室の窓vol14は、「言葉のクイズ」です。 8月7日(金)の配信予定です。 北津守小学校 校長 辻 信行 校長室の窓vol12「多文化共生」について令和元年度の大阪市立小中学校に在籍する外国籍の児童生徒数は、3000人を超えています。日本籍でも外国にルーツのある児童生徒数は、5000人を超えていて、合わせると8000人以上、在籍しています。 北津守小学校には、外国籍または外国にルーツのある児童が、26人在籍しています。全校児童が104人ですから、4人に1人が該当することになります。北津守小学校で学ぶ子どもたちは、様々な国や地域にルーツのある子どもたちと学ぶ機会があります。 上図は、大阪市教育振興基本計画に掲げている多文化共生教育の推進に関わる記述の抜粋です。簡単に言えば、「これから外国の人々とつながるために、多様な文化を互いに学び合うことが大切です。」ということになります。 北津守小学校には、自分にルーツのあるの国や地域のことを学ぶ「国際クラブ」という教育課程外の活動があります。「グローブクラス」と「民族学級」です。子どもたちは、自分にルーツのある国や地域のことを学びながら、自分のルーツを大切に思い、自尊感情を育んでいます。もちろん、教育課程内でも、総合的な学習の時間を中心に、自国や他国の多様な文化を学ぶ多文化共生教育を推進しています。 グローバル化する時代の中で、これからますます、海外から来日してくる人たちが増えてきます。北津守小学校の子どもたちが、多様な文化を理解する態度を持ち、国際社会でリーダーシップを発揮し活躍できる人材に育つよう、今後も、教育課程内外での多文化共生教育の推進に取り組んでいきます。 次回の校長室の窓vol13は、「算数の探検」part2です。 8月4日(火)に配信する予定です。 |