夜間中学校シンポジウム(7月8日)様々な事情で義務教育を受けられなかった人たちの学びの場となっている「夜間中学」について考えるシンポジウムが、6日、名古屋市内で開かれました。 来年4月、愛知県に新たに夜間中学が設置されるのを前に、6日、名古屋市内で開かれたシンポジウムには、「夜間中学」に通う学習者や支援者など130人余りが参加しました。 はじめに、全国夜間中学校研究会の川田浩二会長は「夜間中学が設置されていない自治体もたくさんあるなど現在の課題を見つめ、希望を持てる機会にしたい」と挨拶しました。 シンポジウムでは、大阪の夜間中学に通う70歳の男性が「やっとの思いで68歳で夜間中学に入学したがひらがなしか書けなかった人間がどんな思いで生きてきたか。夜間中学を増やし、入学できる人を増やしてほしい」と力強く訴えました。また、愛知県内の自主夜間中学に通う中国にルーツのある22歳の男性は、「新たに設置される夜間中学に入って、理科を勉強したい。大学を目指し、生物を研究したい」と話したほか、ことし3月に兵庫県の夜間中学を卒業し、高校に通っている35歳の女性は、「中学を1週間でやめてしまい、劣等感を抱えながら生きてきたが、夜間中学に入学し、とにかく楽しく、幸せで、人生がすごく変わった。 愛知に新たにできる夜間中学も、いろんな生徒に合わせて、柔軟に対応できるようにつくり上げてもらえるといいと思う」と話しました。 |
|