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◆1月15日(月)全校集会◆

 本日1月15日(月)は、校長室からオンラインにて全校集会を行いました。
 全校生徒とのあいさつの後、阪井校長先生から「阪神淡路大震災から29年」についてのお話がありました。

 今から29年前、1995年1月17日に阪神・淡路大震災が起きました。国内ではその後、大きな地震や豪雨が相次ぎ、「大災害時代」の始まりを告げたと言われています。1945年の終戦後、高度経済成長を経て、初めて大都市を直下した地震でした。発生は午前5時46分で、震源は兵庫県・淡路島北部。人口約150万人の神戸市をはじめ、県内の4つの市と淡路島で、震度7が史上初めて適用されました。
 強い揺れや火災で全半壊した住宅は約25万棟、高速道路が横倒しになり、新幹線の高架橋も落ちました。死者は6,434人、負傷者は約4万4千人でした。大けがで後遺症が残った「災害障害者」も約350人でした。
 地震発生から1年間で、のべ約138万人のボランティアが活動し、避難所での炊き出しや、仮設住宅で暮らすお年寄りの見守りをしました。その後の災害でも欠かせない存在になり、1995年は「ボランティア元年」と言われています。耐震改修促進法ができ、国や自治体は住宅、学校や病院といった多くの人が集まる建物の耐震化を進めました。全壊や大規模半壊した住宅の再建に支援金を給付する被災者生活再建支援法、ボランティア活動を後押しする特定非営利活動促進法も、この震災がきっかけでできました。震災後は復興市街地再開発事業により、長い時間をかけて街の復興が進められましたが、大切なものを失い、傷ついた被災者の心は元には戻らなかったです。
 震度7の地震は2011年の東日本大震災のあと、16年に熊本、18年には北海道で起きました。東日本大震災から12年が経過し、地震大国と言われる日本においては、その対策は依然として途上にあります。学校施設等の耐震化はかなり進みましたが、近年の自然災害は、集中豪雨や洪水などの水害が頻発し、想定を超えた被害が多く、学校での防災教育は絶えず、点検と見直しが求められています。
 また、国難とも言われる南海トラフ地震は歴史上、繰り返し発生し、過去3回は、1707年に宝永(ほうえい)地震、1854年に安政東海地震と安政南海地震、1944年に昭和東南海地震と1946年に昭和南海地震が発生しました。地震発生の30年程前から地震の活動期に入り、西日本が広く被災して社会が混乱し、元禄の終焉、幕末、終戦など歴史の転換期に重なってきました。すでに前回の地震から80年が経過し、政府は今後30年間に南海トラフ地震が発生する確率を70〜80%とし、万が一、M9クラスの地震が発生した場合は最悪、直接死が30万人強、年間の被害金額200兆円以上、全壊・焼失・流失家屋200万棟以上の被害があると予測し、世界最貧国になることが懸念されています。
 一方、地球温暖化により風水害が激甚化し、ここ数年、海水温上昇で勢力を増した台風や線状降水帯による豪雨が来襲し、既存のダムや堤防では対応できていません。さらに現在では全世界で新型コロナウイルスが蔓延したことで、多くの国民が過度のグローバル化や人口集中の問題を反省し、ローカルや自律・分散を大切にした価値観が芽生えつつあり、災禍を自助と共助で乗り越える力が求められています。

 続いて生徒会から、紙パック回収についてのお知らせがありました。地球温暖化に対して、加美南中学校として取り組んでいきたいと思います。
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