イギリスの看護師フローレンス・ナイチンゲール(1820〜1910)の誕生日にちなみ、1920年に近代看護の基礎を築いた功績を讃えるため、赤十字社が制定したのが「ナイチンゲール・デー」です。裕福な家庭に生まれ育ったナイチンゲールは、フランス語・ギリシャ語などの外国語や数学、天文学、美術など高い教育を学んで育ちました。その後、貧しい農民の悲惨な生活を目の当たりにして、人の役に立つ仕事がしたいと思うようになり、看護婦となったのです。ナイチンゲールは、1853年から1856年の間にクリミア半島などで行われた戦争の野戦病院で、負傷兵たちへの献身的な看護活動に従事し、看護の重要さと貴さを社会に広く認識させました。また、統計に基づく医療衛生改革を行い、イギリスではナイチンゲールを統計学の先駆者としているそうです。 昨今の新型コロナウイルス感染症の対応について、「われは心より医師を助け、わが手に託されたる人々の幸せのために身を捧げん」という言葉を残したナイチンゲールならどのように考え行動するのか興味をかきたてられます。
改めて、医療関係者の皆様のご努力に関して敬意を表しますとともに感謝申しあげます。