今日は、昨年より取り組まれるようになった、「いじめについて考える日」です。「いじめはいつでも、どの子にも、どの学校にも起こりうる」という認識のもと、「いじめは生命をも脅かす行為であり、人間として絶対に許されない行為である」ことを、大阪市内の小中学校全体で考え、いじめを無くしていくきっかけにしていきます。
福島小学校では、児童朝会で校長より、「多くの児童は、いじめはやってはいけないことと分かっています。でも、起きている原因を考えると、遊びのつもりや相手が悪いから、みんながしているから等、自分は悪いことをしているつもりではなかったと言い訳をし、いじめをしているとわかっていないことがほとんどでした。つまり、自分を正当化する理由をつけたり、自分を基準に人を見下すことで、相手を言葉や暴力・態度で攻撃したり疎外している行為となっていることがわかっていないから、なくならない」という話がされました。そのあと、各学級・学年で自分たちの生活を振り返り、どうすればなくすことができるかを話し合い、無くすだけでなく人のためになることもして行こうと考えた学年もあったようです。
これまでも、学校では、「いつでも、どこでも、誰にでも、自分の思いや考えを伝えられる力を育む」ことに取り組んできました。今年は、さらに相手の思いや立場をしっかり考えて伝えるということも加えて指導を積み重ねています。
いじめが起きてから解決をすることも大切なのですが、起こさない力を育むことが、もっと大切だと考えています。そのためにも、「相手に嫌な思いをさせない」「相手を否定しない」等の相手意識を日頃から育み、自分の思いや考えを伝える力とともに、相手の思いや考えを受け止められる力を育んでいきたいと考えています。