全校朝会 校長講話「シャボン玉 とんだ 屋根まで とんだ」
野口雨情という人を知っていますか。本校の北野先生と同じ茨城県出身の作詞家です。北原白秋、西条八十とともに「童謡界の三大詩人」と言われた人です。有名作品として、七つの子や証城寺の狸囃子など、多くの名作を残しています。
野口 雨情が作詞した歌に「シャボン玉」という歌があります。 「シャボン玉 とんだ 屋根まで飛んだ 屋根まで跳んで こわれて消えた」という歌です。みなさんも知っていると思います。たくさんの人が歌ったことがあるのではないでしょうか。 野口雨情という人は、子どもがとても好きな人でした。 結婚してもなかなか子どもができませんでした。「子どもがほしい」「子どもがほしい」とずっと願っていました。その願いが通じたのか、27歳の時に子どもが生まれました。雨情の気持ちどんなだったでしょうか。想像してみてください。雨情はうれしくて、うれしくて急いで、病院にかけつけました。しかし、生まれた子どもはすぐに息を引き取ってしまいました。その時の悲しみを歌ったのが、この「シャボン玉」です。亡くなった子どものことを想った歌です。 「シャボン玉消えた 飛ばずに消えた 生まれてすぐに こわれて消えた 風 風 吹くな シャボン玉 飛ばそ」 雨情の気持ちを考えると、みなさんの歌い方も変わってくると思います。 私も歌は好きです。先週の高学年の学習参観でも、みなさんも歌が好きなんだなあと思いました。みなさんの歌声をを聞いて、本当に上手だなと感心しました。 これから、歌を歌う機会が多くなると思います。歌う時には、歌詞の意味、情景などを考えながら歌うと、歌を聞いている人の心の奥まで響いていくと思います。 |
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