斫りの音を聞きながらふと 発想を変えると別の音に聞こえます 亡き母(昭和2年生まれ1927)は 打ち上げ花火が嫌いでした 天神祭りも連れて行ってもらったことがありません 打ち上げ花火の「ヒュー〜ーー」という音が、焼夷弾に聞こえると繰り返し聞かされました 亡き父(昭和5年生まれ1930)は 勤務先の此花区の工場で同僚が機銃掃射で殺される真横にいて生き残ったと聞かされたことがあります この斫る音は、機関銃の音にも聞こえます 世界のあちこちで今も 戦火に暮らす人たちがたくさんいます 歴史はつながっています 縦軸(日本の今と昔) と 横軸(今の日本と世界) が つながっているのです 世界のあちこちで 機関銃の音が鳴り響く国や地域があることに思いを馳せ 今の平和に感謝しつつ 今 私たちにできることを考えていきましょう 糸井利則 |