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淀川河川敷に行ってきました 〜ホームレスに思う〜

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先日、淀川の河川敷に行ってきました。
中州にはブルーシートのテントが点在しています。ホームレスの問題は自分たちの身近なところにもあることを痛感しました。


まだ、覚えておられる方も多いかと思いますが、約1年前、2012年の11月にその痛ましい事件が起こりました。

JR大阪駅周辺で、
ホームレスの男性5人が相次いで襲われ男性(当時67)が死亡したのです。大阪府警は翌日、大阪府内に住む16〜17歳の少年4人を殺人の疑いで、府立高校の男子生徒(17)を傷害の疑いで逮捕しました。ともに中学校の同級生でした。

捜査本部によると、
2日続けて襲撃したといい、「殺す気はなかったが、殴ったらスカッとするのでやった」「面白半分というかノリで襲った。思い切りサッカーのシュートみたいに蹴った」などと供述し、暴行の様子をカメラ付き携帯電話で録画していました。そこには「助けて」と泣き叫ぶ男性に対し、しつように暴行を加えている様子が映っていたそうです。

大阪では1997年にも、ホームレスの男性が道頓堀川に投げ込まれ死亡する事件が起こっています。

ホームレスの人たちは社会の弱者です。
反撃されない安心感、弱いものに対する言われなき攻撃…
「おもしろ半分で」「ノリで」「スカッとした」という理由を聞くとぞっとします。
それは《いじめ》の構造と全く同じだからです。

私たち教職員は、そして人生の先輩として大人たちは、「いじめは絶対に許せない行為だ。自分と同じように、まわりの人たちを大切にしなければならない。」ということを伝え切れているでしょうか。

こうした悲しい事件がくり返されるのは、
単に「ホームレス」への差別や偏見だけではなく、私たち大人自身の「他者へのかかわり方や命の大切さに対する意識」が子どもたちに反映しているように感じます。
大切な子どもたちを被害者にも加害者にもしないためには、まず大人たちが自らの考え方を改め、変わらなければなりません。

「自分を大切に思う気持ちと同じぐらい、人の気持ちを、人の命を大切にしなければならない」と

一度、ご家庭でもこの件についてお話しいただければ幸いです。    (学校長)


※写真はインターネットからの抜粋です。
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