はるかのひまわり1 〜防災研修を受講して〜俳優であり、阪神淡路大震災「1.17 希望の灯り」の代表理事である、堀内正美氏の講演を聞いてきました。 本題の「阪神淡路、東日本大震災から学ぶ」は別にして、 心に残ったエピソードを1つ。 それは、「はるかのひまわり」 聞いたことがあるかもしれませんが… 阪神大震災で震災の犠牲となり命を失った、加藤はるか(11)さん。 その死後、避難所に咲いた大輪のひまわりを彼女の生まれ変わりとして、その種を神戸の各小中学校に配布し、災害の恐ろしさを語り継ぐ活動の一環としているというお話しです。 この各地で栽培されているひまわりは、荒れた学校内でも、決していたずらされることはなかったと言います。 それは、「死」という大きなテーマが絡んでいるから。 現在の学校教育において、「生」は大切に扱うが、この「死」という問題は避けて通る傾向にある。でも、これはおかしい。避けられない「死」があるからこそ、今を大切に「生きる」ということを実感させることができると話されていました。 また、生き残った両親と姉。 スポットはいつも「犠牲者」と「生存者」に対比してあてられがちだ。 生き残った姉(15)は、もう涙を見せないと心に誓い、両親を支えて必死に頑張るが、妹の死を嘆き悲しみ続ける両親の姿を見て、 「もっと生きている私を見てほしい」と思うようになり、死んだ妹に嫉妬さえ覚え「私が死ねばよかった」と自傷行為を繰り返すようになった。 と話され、「生存者」同士の心の中にも、大きな葛藤があるんですよと付け加えられていました。 防災の大切さだけでなく、「生」と「死」をしっかり考えさせられた研修でした。 (学校長) |
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