読解力を究める24
「水のこころ」
これは、詩人高田敏子さんの詩です。
この詩には難語句(むずかしくてわかりにくい句、理解し難い句)はありません。一読してどんなことが書かれているかが解ります。
第一連には「水はつかめません。水はすくうのです。そおっと大切に」と書いてあります。
第二連には「水はつかめません。水はつつむのです。そおっと大切に」と書いてあります。
この、「水はつかめません」という経験は、子ども達の日常生活において普通に体験していることであり、学校の水泳学習では、ほとんどの児童が「水はつかめません」という経験をしてきました。
では、高田敏子さんは、この詩でどんなことを言いたいのでしょうか?
一般に「詩」は、感動の表現だと言われます。では、この詩はどんな感動を表現しているのでしょう?
各連の冒頭に「水はつかめません」という表現が2回繰り返して書かれています。繰り返して書かれているということは、何かしら重要なメッセージかもしれません。
・・・掲示の詩を見ながら、私(校長)なら、このように教材分析をし、授業を展開するかも・・・と考えました。
詩人、高田敏子さんの詩は、たくさんの作曲家の手で歌曲や合唱曲の詞として用いられたり、数々の受賞をされたりしています。他の詩も、ぜひ味わってみたいものですね。