2月8日(木)
6年生が、天神橋筋商店街や天満市場等の協力を得て、天神橋筋商店街でキッズ・マート(子どもたちによる模擬商店)を開きました。総合的な学習の時間で取り組んでいる「『商売の町 菅北のすてき』見つけ隊!」の一環です。
今年も児童、教師、お手伝いしてくださる保護者の皆様がそろいの法被を着て活動しました。
6店舗のグループに分かれて、仕入れた商品を実際に販売したのですが、呼び込みにも力が入り、活気のある活動となりました。予定していた2時間を待たずして用意した商品は完売し、児童は「疲れた」と言いながらも、満足した表情を浮かべていました。
これまで、子どもたちはこのキッズマートを開くために、
天神橋筋商店街での市場調査や天満市場での商品調査に出かけ、準備を進めてきました。また、ゲストティーチャーを招いて、流通や商売の仕組み、商品を売るための工夫を聞くなどしました。先日、
卒業遠足で訪れたキッザニア甲子園での職業模擬体験も、今回の学習に生きています。
今回のキッズマートも、楽しかったで終わらせ、体験のしっぱなしにしたのでは、学びは深まりません。学校に戻ってからは、キッズマートを振り返り、商売人のすごさについて考えました。また、本日の収益は、子どもたちの話し合いで、共同募金に寄付することになりました。
子どもたちは、この学習を通じて、多くのことを学びました。子どもの感想文をご覧ください。
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今日、キッズマートを行って一番感じたのは、「商売は難しい」ということです。正直に言って、私は商売(物を売るということ)を少し甘く見ている部分もありました。ですが、市場調査を行い、売る物を決め、仕入れをし、売るまでにもポップを作るなど、とても大変でした。自分たちで品物に買ってくれそうな値段をつけ、値札を作りそれに書き、さらに値段を書くだけでなく、いろいろな工夫も必要ですし、そこからできた値札を台の上に固定しなければならない。値札を作るだけで、こんなに段階がありました。
今回は、売る物の予算を決めてのマートでしたので、売る数が決まっていましたが、普通のお店では、部屋いっぱいの売り物に値札を作ったり、例えば食べ物を売るお店ならば、その品物のどこがお勧めかなどを紙に書いてみたりなど、本当に店を開くまでの準備に時間がかかります。よく考えると、本当に商売というものは大変で、店員さんは長い時間をかけて準備しているんだなということが分かり、本当にすごいと尊敬しました。
開く前の準備も、キッズマートは大変ですが、もっともっと大変だと言えるのは開店後です。自分たちが売る物を、よりいろいろな人にたくさん買ってもらえるように、呼び込みに行ったり大きい声で宣伝したり、いろいろな工夫をしなければいけません。
ですが、そんなに商売もうまくはいきませんでした。品物が売り切れになったのは、一緒に呼び込みなどを手伝ってくれた保護者の方々ですし、商売というものは本当に手間暇がかかり思うようにいかない大変な仕事です。その大変な仕事を、仕入れをさせていただいたお店のみなさんが行っているというのは、本当にすごいと思います。
そのほかに感じたことは、思ったことや伝えたいことはきちんと言葉に表す必要があるということです。お客さんにお勧めの商品を伝えたり、買ってくれてありがとうという気持ちをよりきちんと伝えるには、思ったことを口で言う、言葉で表さなければなりません。
この前、私は家族である商店街に行きました。そこには、同じような物を、どのお店も売っていました。ですが、人が集まっていたのは、より大きい声で感謝の言葉を伝えているところや、安いところ、おいしそうなところだけでなく、接客態度のよいところでした。そのことから、私は今日のキッズマートを通して、商売というものは本当に大変で、一筋縄ではいかないということと、買ってくれたお客さんにも感謝の気持ちをきちんと言葉で表す必要があるということが分かりました。