2学期始業式 校長先生のお話
今日から2学期です。みなさんおひさしぶりです。
私の顔を覚えていますか。5年生の皆さん、ハチ高原にいた火の神ではありませんよ。 校長先生、ちょっと変わったでしょう。そうです。こんなにひげが伸びてしまいました。ふだん、学校のある日は毎日剃っていますが、夏休み中、邪魔くさいのでほったらかしにしていたらこんなふうになってしまいました。家族には汚らしいので何とかしいやと言われています。そうするつもりでしたがなかなか剃れませんでした。それがなぜかというお話を今からします。 私はもうすっかり年をとって、髪の毛は真っ白、耳は遠く、新聞の字も見えにくくなりましたし、昔のようにみんなと元気に遊ぶこともできなくなりましたが、髪の毛とこのひげだけは毎日、少しずつ伸びています。毎朝、鏡で自分の顔を見るたびに、だんだんこのひげが愛おしく、うれしくなってきたんです。生きてるんだぁと実感を持てるわけです。「愛おしい」ってわかりますか。ちょっとしたものを大切に、大事にしてあげたいと思う気持ちのことです。 では、みなさんはどんな時に生きてるなぁと感じますか? 61年前、校長先生もお母さんがこの世に生んでくれました。それからたくさんの人にお世話になってこれまで生きてこれました。私ににとってたったひとつの命ですが、実は私の周りの人にとってもそれは大切な命なんです。ですから、自然にその命が終えるまで健康に気を付けて大事に生きていこうと思っています。 みなさんも与えられた命を、生んでくれた家族や今まで育んでくれた人のためにも大切にしましょう。 自分の命は自分で守りましょう。 |
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