全校朝会 校長先生のお話
先日、新聞に「イヌがイモでイヌ救う」という変わった見出しの記事がありました。今日はみなさんにこの記事を紹介します。
北海道の札幌市に、「ケン」という名前の柴犬が一匹で店番をする焼き芋屋さんがあるそうです。これがインターネットで広まり、外国からの観光客もたくさんやってくるそうです。もちろん、ケンは「へい、いらっしゃい」とか「毎度おおきに」とは言ってくれませんが、ちゃんと平日の午前11時に開店し、お昼休みを挟んで午後3時まで営業しているそうです。 このお店、ケンだけなのにどうして商売ができているのでしょうか? それは、芋が入った袋をお客さんがとって、その代金200円は店の壁に開けた穴にお釣りのないように入れてもらうようにしているからだそうです。お金を入れずに芋をもっていくのはドロボーです。たぶん、ケンが見ているのでそんなはずかしいことはできないのでしょう。 こんなふうに、人を信用し、お客さんに商品を勝手にもっていてもらう売り方を「無人販売」といいます。田舎へ行くと道路わきに近くの農家の人が自分の畑で収穫した野菜などを置いて売っているのを見たことはありませんか。この方法、外国ではめずらしいそうです。 では、最後のイヌ救うというところはどういうことでしょうか。 実はこのお店、芋を売ったお金の一部を、ペットショップで殺処分される動物を守るために寄付されているそうです。だから、ケンががんばればむやみに殺されるイヌが減るという仕組みになっているわけです。それで「イヌがイモでイヌを救う」なんですね。 |
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