今週の校長講話
先週の土日から月曜日に九州を襲った台風10号。超大型になると言われていましたが、幸いなことに大災害とはなりませんでした。それでも土砂崩れに巻き込まれ、亡くなられた方が大勢います。決して侮ってはいけません。
今から86年前の1934年9月21日朝8時ごろ、史上空前の台風、室戸台風が神戸と大阪に上陸しました。 80年以上も前のことです。今のようなくわしい天気予報はありません。なんだか雲行きが怪しいなと空を見上げながら、大勢の人が学校や会社に向かいました。突然、急にあたりが暗くなってゴーゴーととんでもない風が吹いてきたそうです。 そのころ、大阪市の学校のほとんどが木造校舎、つまり、木でできた建物だったのですが、244の小学校うち188校が風の力で校舎が押しつぶされてしまいました。学校には、ちょうど登校したところの子どもたちがいて、つぶれた校舎の下敷きになって267人もの人が亡くなり、1500人以上の人がけがをしました。 この大惨事を教訓に、大阪市では鉄筋コンクリートづくりの校舎が建設されるように なったそうです。 今は、そんなに簡単に校舎がつぶれることはないのですが、それでも大雨や暴風はとても危険です。大雨の時、自動車の見通しがとても悪くなり、傘をさしている人もしっかり前が見えません。暴風になるといろんなものがものすごいスピードで飛んできたり、風にあおられて転倒してしまいます。台風とは違いますが、雷も油断できません。直接ではなく近くに雷が落ちただけでもそのショックでやけどや心臓麻痺を起こします。ですから、大雨や暴風、雷が鳴っているときは外に出てはいけません。大きな建物の下で落ち着くまで外出はがまんしましょう。 先日の放課後、突然大雨が降ってきたときにおもしろがって外へ飛び出す人がいたそうです。これはとても危険な行為です。自分の命は自分で守ります。 |